「サポーターの愛は終わったか?」 パチューカ本田、大ブーイングに現地紙も酷評
2017年9月11日 11時35分
Football ZONE web

本拠地グアダラハラ戦、移籍後初スタメンもトラップミスを犯すなど見せ場なし

 パチューカの日本代表FW本田圭佑は、現地時間9日のリーグ前期第8節の本拠地グアダラハラ戦で移籍後初のスタメン出場を果たすも、見せ場なく後半26分に交代。サポーターの大ブーイングを浴びながらベンチに下がる「背番号02」について、地元メディアは「(サポーターの)愛は終わったか?」と報じている。

 本拠地エスタディオ・イダルゴに響き渡った大ブーイングは、背番号02に氷の刃のように突き刺さった。本田は4-3-3システムの右インサイドハーフを務めたが、味方からのボールは集まらず、前半29分には良い形でボールを受けながらドリブルミス。ボール奪われると、その相手に勢い余って突っ込んでメキシコ移籍後の初イエローカードまで受けてしまった。

 結局、前半のうちに3失点したチームは、後半に1点を返した後半28分に本田を交代。期待された活躍は見せられず、ダッシュしながらピッチサイドに戻る背番号02に対し、スタンドからは容赦なく罵声が浴びせられた。

 メキシコ紙「am」は、初スタメンとなった本田の体たらくにサポーターが激怒したことを特集。「チューゾス(パチューカの愛称)が本田に大ブーイング。愛は終わったか?」と見出しを立て、「パチューカの新戦力は予想外の反応を受けた。1-3で敗れ、エスタディオ・イダルゴでファンからブーイングを受ける」と報じている。

「希望するサッカーは見つけられなかった」

 セリエAの名門ACミランで3年半、栄光の背番号10を託された本田。しかし、過去2シーズンはリーグ戦1ゴールずつと活躍できず、契約延長のオファーを手にできなかった。新天地にはメキシコを選び、鳴り物入りでパチューカ入りしたが、右ふくらはぎの肉離れで出遅れた。

 リーグ前期第6節ベラクルス戦で後半に途中出場。デビュー戦で鮮やかなミドルシュートを決めて喜びを爆発させていたが、この日の低調なパフォーマンスで地元サポーターから大ブーイングを浴び、記事でも「彼の希望するサッカーを見つけることはできなかった。この土曜日にはファンからブーイングも受けるほどだ」と酷評している。

 本田は5日のロシア・ワールドカップアジア最終予選の敵地サウジアラビア戦でキャプテンマークを託されて先発したが、ミスを連発して前半45分で交代。パチューカでの活躍に期待が集まったが、復権への1歩目となるはずが、熱狂的なサポーターからの厳しい声にさらされる事態となってしまった。

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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
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