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2017/09/11(月) 06:23:41.48ID:CAP_USER9「どちらも温熱療法がガンに効くと謳っていましたね。中でも首藤クリニックの水素風呂には亡くなった小林麻央さんもすがったと聞きます」(医療関係者)
今回の逮捕は臍帯血だが、いずれにしてもワラにもすがる患者の思いを、仁術でなく商売にした輩である。
発端は2009年、茨城県の民間バンクの破綻だった。子供や家族が病気になった時のために臍帯血を有料で預かるのが民間バンクだが、破綻で1500人分が行き場を失った。
「それが預け主でなく、債権者に渡り販売、転売された。捜査のきっかけは13年末に高知の末期ガン女性が京都健康クリニックで受けた臍帯血移植。500万円も支払って4カ月後に死亡したため、遺族が警察に相談したのです」(社会部記者)
この時は立件されなかったが愛媛、高知、茨城、京都の合同捜査本部は、臍帯血の販売会社、仲介会社、医師らをあぶり出したのだ。
だが、臍帯血に詳しい東京都立多摩総合医療センターの幸道秀樹医師は憤る。
「12年には“民間バンクの破産により臍帯血が闇ルートに流れる危険”が国会で指摘されていました。厚労省が制度を整えておけば事件は防げたはず。いまやハゲに効くと頭に臍帯血を打たれた人もいるほどですよ」
まだ氷山の一角……。
週刊新潮 2017年9月7日号掲載
https://www.dailyshincho.jp/article/2017/09110558/?all=1