フィギュアスケート女子で2014年ソチ五輪団体金メダリストのユリア・リプニツカヤ(19)=ロシア=が9日、現役引退するとロシア連盟が発表した。今後は大学に進学する予定だという。

さロシア連盟のウェブサイトには、代表から退く文書に署名するリプニツカヤの写真を掲載。ソチ五輪で団体金メダルを獲得した功績などをたたえ、「ロシア連盟は彼女の働きに感謝している」としている。

 リプニツカヤは15歳で迎えたソチ五輪シーズンに台頭。背中につきそうなぐらい足を高く上げる「キャンドル・スピン」が代名詞で、「ロシアの妖精」などとメディアで取り上げられて日本でも人気を集めた。13年に福岡市であったグランプリファイナルで2位になると、14年の欧州選手権では初出場で大会史上最年少優勝を果たした。

 地元ロシアで開催されたソチ五輪では団体金メダル獲得に貢献した一方で、メダルを期待された個人では5位だった。AP通信によると、リプニツカヤは14年11月、ファンからの期待に応えようとして常にストレスを感じていることや、自由が奪われていることに不満を述べていた。

 今年8月には母親が自国メディアに対し、リプニツカヤが摂食障害の治療を終え、引退の意向をロシア連盟に伝えたことを明かしていた。

2017年9月10日17時17分朝日新聞
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