今夏の補強選手が全てピッチに立つ
 9月9日(現地時間)、リーガ・エスパニョーラ第3節が行なわれ、バルセロナが5-0でエスパニョールを下した。
 
 伝統あるバルセロナ・ダービーだが、両チームの実力差は明確であり、この試合でも大部分の時間帯でバルサが攻め続けることとなった。
 
 とはいえ、序盤はエスパニョールも意地を見せ、アウェーゲームながら攻守で奮闘。時折、相手ゴールにも迫るなど、可能性を感じさせたが、不運なかたちで連続して失点を喫してしまう。
 
 26分、ラキティッチのスルーパスで抜け出したメッシが、DFをかわしてゴールの天井に突き刺して先制点を奪ったが、ラストパスを受ける際のメッシはオフサイドポジションにいた……。
 
 2つ目の不運は、35分の2失点目の場面で、メッシがドリブルを仕掛けた際、ボールがDF(ディオプ)に当たってはね返った先が、右サイドを抜け出したジョルディだったこと。DFラインの裏にいた彼が中央に折り返すと、走り込んだメッシがGKの手前でボールの軌道を変えた。
 
 前半のうちにエスパニョールは体力を使い果たし、後半は防戦一方に。バルサは自在にパスを回しながら、メッシが起点となって鋭い攻撃を仕掛け、得点機を量産していく。
 
 そして3点目が生まれたのは67分。メッシとのパス交換からスアレスがゴール前に抜け出すが、DFに寄せられたため、左に流れてジョルディにパス。これをジョルディはダイレクトで中央に折り返すと、フリーで待っていたメッシが難なくゴール右隅に流し込んでハットトリックを達成した。
 
 この直後、今夏、1億500万ユーロ(約134億4000万円)の移籍金でドルトムントから加わった注目の20歳、デンベレが初登場。持ち味を発揮できなかったデウロフェウに代わり、前線の左サイドに立った。
 
 72分に初めてボールを得ると、得意のドリブルを披露したデンベレ。しかし、その後はなかなかプレーに絡む機会はないまま、時間は過ぎていく。
 
 すでに勝利を確定させていたバルサだが、87分にCKからピケが高い打点のヘディングシュートを決めて4点目。さらに90分には、この試合では何度か得点機を逸していたスアレスがダメ押しの1点を挙げた。
 
 このゴールをアシストしたのがデンベレ。カウンターでA・ゴメスのスルーパスで右サイドを抜け出した彼は、ドリブルではなく、逆サイドを駆け上がるスアレスへダイレクでクロスを入れることを選択したのだった。
 
 スタメンのデウロフェウ、セメド、そして交代出場のデンベレ、パウリーニョ(73分にブスケッツに代わって登場)と、今夏の補強選手が全てピッチに立った初の一戦は、5-0の圧勝。バルサは全勝をキープして暫定首位に立った。
 
 12日に強敵ユベントスとのチャンピオンズ・リーグ・グループステージ開幕戦に臨むバルサは、その後、16日に行なわれるリーガ第4節で、柴崎岳擁するヘタフェとアウェーで対戦する。
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