これまで回を増すごとに視聴者を惹きつけ、順調に視聴率2桁台をキープしていた高畑充希(25)が主演を務める『過保護のカホコ』。
しかし、第9話となる6日の放送では前週より1.6ポイントダウンの平均視聴率9.9%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)となり、
初めての1桁台となった。これには『グラチャンバレー2017 女子2日目 日本対ロシア』の試合が長引き、放送時間が45分延長されたことも影響していると考えられる。
ドラマ自体は、すでにカホコロスを心配する声も多く出ており、順調そのものの様子だ。

第9話も例にもれず様々な問題が盛り込まれ、もはやこれまで巻き起こしてきた問題が比ではないほどの重大発表の連続だった。
一応、メインストーリーは、ついに体調を崩して入院し、死期の迫ったばぁば・初代(三田佳子)とカホコ(高畑充希)を取り巻く親戚一同のドタバタありの感動ストーリー。

だが、環おばさん(中島ひろ子)と衛おじさん(佐藤二朗)が離婚したり、イト(久保田紗友)は家を飛び出し悪友とつるむだけではなくチェロを売ると言い出したり、
パパ・正高(時任三郎)の実家では、教子(濱田マリ)が再び施設の子を家に連れてきて挙句の果てには家族そろって新しい事業を始める気満々になったり…と、次々に新しい問題が勃発。
しかも、これに加えて、カホコと初(竹内涼真)の結婚の行方も気になるワケだから、見ている方も話についていくのに必死だ。

ともすればストーリー崩壊しがちだが、そうはならないのがこのドラマの凄いところ。
ばぁばの病状を巡って姉妹喧嘩をしていた泉(黒木瞳)たちだったが、カホコの天真爛漫な笑顔の裏に隠された深い愛情と努力によって、再び家族はひとつに。
初代が残された子どもたちに語りかけるシーンはもう涙なしには見られない。病気の初代を受け入れられず現実逃避をしていたじぃじ・福士(西岡徳馬)が、
初代の死後「愛しているよ」と何度も語りかける場面では、胸が苦しくなった視聴者も多くいたことだろう。

そんなドタバタ感動ストーリーの中で、今回も胸キュンを与えたのが冒頭に出てきたカホコと初の電話シーン。
目覚めてすぐにかかってきた電話で「初くんに会いたいよ〜」とカホコが呟くと、「窓を開けてみろ。」と一言。するとそこには、初がカホコを心配して会いにきてくれていたのだ。
こんな少女漫画に出てくるような出来た彼氏が現実世界にいるだろうか(これもドラマだが)。もうそれだけで『初くんやっぱり好き』となってしまった。

ただ、ばぁばが亡くなったばかりで落ち込むカホコに対して「俺の好きになったカホコがいない」というのはいただけない。
確かに、笑顔でいることをばぁばも望んでいたが、少しくらい落ち込む時間があってもいいはず。そんな時こそ寄り添って「どんなカホコでも俺は好きだよ」と言ってほしかった。

そんなこんなで色々と問題はまだ残されているが、次回はついに最終回。そういえば、序盤であれだけ悩んでいた就職の件はどうなった?
とか、これからじぃじの面倒は誰がみるの?とか、カホコと初が結婚するのはいいけどどこに住むの?
お金は?とかツッコミどころ満載だが、ここまで壮大に広げた伏線がどう回収されていくのか…最後まで予測不能の目が離せない展開になりそうだ。

http://dailynewsonline.jp/article/1353563/
2017.09.10 14:00 デイリーニュースオンライン