映画舞台挨拶での「別に」騒動や高城剛との離婚を思わせる演出だ。現在は沢尻が家で浴衣姿になり、名曲『カントリーロード』を口ずさむというCMが流れている。風呂ではない。居間で、である。訳あり感がすごい。
このCMに映し出された沢尻は、離婚した人というより愛人生活から足を洗った人という風に受け取ったほうがしっくりくるような気がする。

「角ハイボール」のCMには、井川遥が出演している。バーカウンターの中に入る井川は加瀬亮、ピエール瀧、田中圭といった常連客たちにハイボールを提供。
その艶っぽい仕草で加勢をメロメロにしてしまう。そんな演出のCMだ。CM内の井川は、どうして都会の片隅に「角瓶」しか棚に並んでいない店を出すことができたのだろうか。

若いころに大儲けをしたのだろうか。タレントだったのかもしれないし、人には言えない仕事だったかもしれない。なにかで一旗揚げていたのかもしれないけれど、愛人だった可能性もある。
どこかのパパにお店を出してもらったという筋書きまでイメージしてしまうのは筆者だけだろうか。

サントリーのいくつかのCMからは、このように愛人臭が漂っているように感じてしまう。どこかバブル世代の感性が漏れてしまっているような演出が垣間見えるのである。
いまだに日本のCM業界は、過ぎ去った時代を取り戻そうとしているのだろうか。ただ「頂」に関しては、発売から累計販売本数が4000万本を超えているので、宣伝効果はあったのかもしれないが。