劇中では、30年前の北海道での殺人と、現在の工場の社長の殺人しか描かれていません。

 では、「三度目の殺人」とは何だったのでしょうか?

 それは、三隅が自分自身を自ら「殺す」という決断だったのです。つまり、三隅が自ら死刑になるように仕向けて、裁判において裁判長から死刑を宣告された瞬間に三隅による「三度目の殺人」が達成されたのです。