12月に東アジアE-1選手権を開催 男女とも日本、韓国、中国、北朝鮮の4カ国が参加

 日本サッカー協会は8日、12月に日本で開催される東アジアE-1選手権(旧東アジアカップ)の日程を発表した。男女チームともに日本、韓国、中国、北朝鮮の4カ国が参加するなか、海外メディアでは
日本と北朝鮮が対戦することについて驚きを持って伝えている。

 12月に開催される同大会は4カ国総当たり方式で、男子日本代表は9日に北朝鮮、12日に中国、16日に韓国と、それぞれ味の素スタジアムで対戦する。一方、女子日本代表は、8日に韓国、11日に中国、
15日に北朝鮮と、それぞれフクダ電子アリーナで激突する予定だ。

 これまでも東アジアのライバル同士で行われてきた大会で、2013年大会では韓国との決勝で男子日本代表が2-1と勝利。激闘の末にFW柿谷曜一朗(セレッソ大阪)が決勝弾を叩き込んで初優勝を飾った。
女子日本代表は08年と10年大会で連覇するなど、強化に打ってつけの場となっている。

 15年以来、2年ぶりの開催となるなか、各国メディアでは“日朝戦”に驚きを隠せないようだ。スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」では、「日本が北朝鮮を受け入れる」と報じた。さらに
「政治的な緊張にもかかわらず、日本は北朝鮮と12月9日(男子)にサッカー大会で対戦する」と記しており、両国間の政治的な問題を挙げている。

仏紙も反応「2カ国は本当に対戦する」

 8月29日早朝、北朝鮮は弾道ミサイル一発を発射し、日本政府によると北海道上空を通過後に北太平洋上に落下したという。こうした経緯もあり、サッカーの大会とはいえ、日本が北朝鮮チームを
招き入れることに各国メディアが反応したようだ。

 フランス紙「LE PROGRES」は「北朝鮮が作った弾道ミサイル発射のうち、一発が日本の上空を飛んだが、2カ国は本当に対戦する…サッカー大会の一環として」と報じた。

 また、スイス紙「Le Nouvelliste」も「9月3日に原爆実験を行い、弾道ミサイルも発射し、そのうちの一つが日本を飛行した。政治的緊張がこの地域で非常に強いなか、これらの対戦が組まれた」と
している。ベルギー紙「LE SOIR」も同様の論調で伝えた。

 男子日本代表にとってはロシアW杯を見据えた強化の場となり、女子日本代表にとっては来年4月のアジアカップに向けた大事な大会となる。各国メディアも注目する“日朝戦”は、どのような結果に
なるのだろうか。

フットボールゾーンウェブ
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170909-00010017-soccermzw-socc