◆中日5―9広島(9日・ナゴヤドーム)

 中日が今季36度目の逆転負けを喫し、借金は最多の18。2リーグ分立後の球団ワースト記録を
更新する5年連続の負け越しが決まった。

 誤算は3番手の谷元圭介投手(32)だった。7月31日に日本ハムから金銭トレードで移籍した
リリーバーは、2点リードの7回に登板。しかし1死二塁から松山に中前適時打を浴びると、
西川には投前の内野安打でつながれ、1死一、二塁で岩本に決勝の逆転3ランを浴びた。
5安打4失点で移籍後初黒星。中日での防御率は8.10、被打率も3割3分9厘に膨らんだ。

 松山に打たれた球は外角低めに沈む変化球。谷元は「失投ではなかった。松山選手が上だった」
と振り返った。しかし岩本には3ボール1ストライクから直球を狙い打たれ「カウント負けです」
とポツリ。そして「あの場面は何とか1失点で持ちこたえないといけないが、(西川の安打で)
本塁打を打たれる流れになった。もちろんゼロで(ベンチに)帰るのがベストですが、
切り替えて1失点や、最悪、同点でもいいイニング。あのイニングを任せてもらっている
責任がある。またああいう場面で投げさせてもらえるよう頑張りたいという思いです」と
厳しい表情で話した。

 森繁和監督(62)は「自分の頭の中の打者像とか捕手のサイン(が合わない)とか、
いろいろあるんだろうが、こればっかりは結果で見られるからね」と移籍間もない谷元を
思いやった。そして「自分で何とかしないといけない。来年のことも(頭に)よぎってくる」
と、国内FA権の取得要件を満たしている右腕の立ち直りを期待した。

 また、指揮官は今後の谷元の起用法について「ブルペン(継投策を担う近藤投手コーチ)も
考えるだろう」と、セットアッパーからの配置転換を示唆。同コーチも
「もうちょっと楽なところで投げさせることも考えないと」とビハインドや大量点差の場面から
再起させる方針を示した。

スポーツ報知
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