2017.9.9 14:00

スティーリー・ダンはAORの先駆者 ウォルター・ベッカーさんを悼む/芸能ショナイ業務話

 米ロックバンド、スティーリー・ダンのギター、ウォルター・ベッカーさんが3日、死去した。
67歳だった。死因などは明らかになっていないが、盟友でバンドの中心メンバーであるドナルド・フェイゲン(69)が、「ウォルターは手術から回復しているところで、近いうちには元気になるはず」と語っていただけに残念だ。

 ロックといってもさまざまな種類がある。彼らはジャズやソウルミュージックを融合させた、AOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)の先駆者だった。

 サウンドへのこだわりは半端なく、最終的にはウォルターさんとドナルド以外のメンバーは実質的に全員が脱退してしまった。
そして一流のセッションミュージシャンを使って作品を制作していくという形態で名盤「彩(エイジャ)」(1977年)、「ガウチョ」(80年)をリリースし、人気の絶頂を迎えた。
その最中、ウォルターさんの薬物過剰摂取が影響したのか、バンドは解散した。

 ウォルターさんはその後、ハワイに移住して治療に専念。93年のツアーでバンドを再結成し、現場に完全復帰した。
2000年のアルバム「トゥー・アゲインスト・ネイチャー」を大ヒットさせ、グラミー賞の最優秀アルバムをはじめ4部門を獲得したほか、01年にはロックの殿堂入りを果たした。
その後もスティーリー・ダンのメンバーとしてツアー活動を続行するなど、大人のロックファンを楽しませた。

 「(音楽)業界受けするアーティスト」とも言われ、多くのミュージシャンに影響を与えたウォルターさん。クールで繊細な彼らのサウンドがなかったら、ロックは一部の世代だけのものだったかもしれない。
(以下略、全文はソースをご覧ください。)


http://www.sanspo.com/geino/news/20170909/geo17090914000008-n1.html