8月26〜27日に放送された『24時間テレビ40 告白 〜勇気を出して伝えよう〜』(日本テレビ系)。この夏の終わりを告げる風物詩に、今年は驚きの演出がなされた。チャリティーマラソンランナーの「当日発表」である。

 マラソンランナーの当日発表という手法については、放送後も物議を醸している。そもそも、なぜこのような演出が決定され、裏ではどんな混乱があったのか。今回の「24時間マラソン」にまつわる6つの謎について、解明していきたい。

●『24時間テレビ』前代未聞の演出の舞台裏

1.誰が「当日発表」を言い出したのか?

 そもそも、なぜ当日発表という流れになったのだろうか。一部報道では、ランナーのサポートを務めるトレーナー・坂本雄次氏の意向もあったとされているが、実際のところはどうなのだろうか。

「そんなこと、坂本さんが賛成するはずがないじゃないですか。坂本さんは、ランナーのコンディションを一番に考え、何より優先する人ですよ」(テレビ局関係者)

 では、誰がこの奇想天外なアイデアを言い出したのだろうか。

「今回の総合演出を手がけた、高橋利之さんです。彼は、日テレのトップクリエーターです」(同)

『行列のできる法律相談所』『世界一受けたい授業』『有吉反省会』などの人気番組を手がける高橋氏は、日テレのヒット請負人だ。なぜ彼はそこまでして、マラソン企画を敢行したのだろうか。

「もちろん、数字が取れるからですよ。世間をアッと言わせてワクワクさせるのがテレビマンの使命だと考えている人です。
今回、エンディングで歌うことが恒例となっている『サライ』をオープニングで歌わせるという演出を考えたのも、おそらく高橋氏でしょう」(同)

2.坂本氏は、なぜ「当日発表」に賛同したのか?

では、テレビマンの独自の発想にトレーナーの坂本氏も同意したということなのだろうか。

「坂本氏は渋々了承したというのが本当のところでしょう。そもそも、彼には日テレに対して強く出られない事情があります。
彼はかつて東京電力の陸上部で監督を務めていたのですが、のちに独立。
マラソン大会をプロデュースしたりランナーをサポートしたりしていたのですが、なかなか仕事が軌道に乗りませんでした。

しかし、1992年に間寛平を主役にした『24時間マラソン』がスタート。
坂本は間と旧知の仲だったためサポートするようになり、その存在も一躍脚光を浴びました。以来、マラソン関連のプロデュースの依頼が殺到し、収入が安定するようになりました。

今や豪邸に奥様と一緒に住んでいますが、それも日テレの『24時間マラソン』のおかげといえるでしょう。
そこで、当日発表というランナーにとっては精神的にも肉体的にも負担のかかる『離れ業』も、のむしかなかったのです」(同)

●『24時間テレビ』スタッフ間には不満が鬱積?

3.『24時間テレビ』のスタッフは、いつ知ったのか?

コトがコトだけに、このプロジェクトは極秘裏に進めなければならない。
一部報道によると、当日発表されるランナーは日テレのトップ数人しか事前に知らなかったというが、本当なのだろうか。

「間違いなくそうでしょうね。チャリティーマラソンを支える日テレの関係者は約200人いますが、その中でも10人くらいしか知らなかったはず。
大半は、視聴者と同じように当日になってブルゾンちえみだということを知ったのです」(同)



http://news.livedoor.com/article/detail/13571708/
2017年9月5日 20時0分 ビジネスジャーナル