◆U―18W杯 ▽1次ラウンド・グループB 日本12―0南アフリカ=7回コールド=(5日、カナダ・サンダーベイ)

【サンダーベイ(カナダ)5日=ペン・山崎智、カメラ・泉貫太】
高校日本代表が1次ラウンド(R)最終戦の南アフリカ戦に臨み、
今大会初めて「4番・DH」で先発した清宮幸太郎内野手(3年)=早実=が、7点リードの4回に右越えソロ。
高校通算110号、侍ジャパン公式戦1号をマークした。
前日のオランダには逆転勝ちし、3勝1敗でB組3位以上が確定。スーパーR進出を決めた。
ドラフト候補左腕・田浦文丸投手(3年)=秀岳館=が3連投で、4回無安打無失点9奪三振の好投を見せた。

完璧にとらえた。清宮の放った弾丸ライナーは、瞬く間に右翼フェンスを越えた。
7点リードの4回2死から、113キロのチェンジアップをフルスイング。
自身の高校通算最多本塁打を更新する110号は、記念すべき侍ジャパン公式戦1号となった。
視察したソフトバンク・小川スカウト部長も「スイングスピードはプロでもトップクラス」と思わずうなった。

不調でも、主将としてチームを鼓舞し続けた。この試合までの4試合で、13打数2安打3打点、打率1割5分4厘。
キューバ戦では、2度も前の打者が歩かされた。
「全然ダメ。調子が悪いときの自分が全部出ている。もう訳分かんなくなってます」と嘆いた。それでも、守備中もベンチからナインに猛ゲキを飛ばした。

北米大陸でのアーチは3年ぶりだった。中学3年の夏に単身渡米し、武者修行した。
東京北砂リトルで世界一を達成した際に滞在したロサンゼルスの一家を訪ね、約2週間ホームステイ。
現地のチームで試合に出場し、一発を放つと、相手の監督から抗議を受けた。
「これは日本製の金属バットだ。米国では認められない」。その後の打席。
米国産バットに持ち替え、さらに特大弾を場外の道路までかっ飛ばし、敵将を黙らせた。高校通算本塁打王に成長した少年は、カナダでも度肝を抜いた。

チームは12―0の7回コールドで圧勝した。主将は2安打1打点で勝利に貢献。悲願の初優勝へ、勢いを加速させていく。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170906-00000048-sph-base
9/6(水) 5:01配信

https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/1883252.html
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