受信料制度への疑問の声が相変わらず止まらないNHK。こうした批判の声が多い理由のひとつが、NHKサイドのお金の使い方にあるといわれる。

つまり、贅沢な予算の使い方が目立つからこそ、受信料を支払うことに嫌悪感を抱く人が多いということだ。そして、そんな人々の感情を逆なでするような事実が、またしても関係者から聞けた。

「NHKはドラマでもドキュメンタリーでも民放の数倍の予算をかけていますが、特にドラマの製作費が高まる要因はセットを組むことにあるんです」(テレビ局関係者)

セットはドラマにおいて欠かせない要素のひとつだが、なぜそれが原因なのか。

「民放の場合、たとえばお店や学校を借りるなど、“有りもの”と呼ばれる街なかの施設を借りて撮影することが多いんですが、NHKではそれはあり得ないんです。たとえオンエアで3秒程度しか流れないような些細なシーンであってもセットを作ります。それこそ公園や噴水、学校の教室や病院など、いくらでもロケに出れば撮影できる場所であってもNHK局内にセットを作ることが多すぎます」(同)

たしかにロケに出ればいくらでも撮影に協力してくれる施設を探せそうだが、NHKはなぜセットにこだわるのか。

「NHKは公共放送なので、中立性を保つという大義名分が存在します。したがって特定の民間企業や自治体の施設の使用は宣伝に加担していると判断されます。しかし、それだけのためにたった数秒のシーンに数百万円の予算がつぎ込まれているのは、さすがに『おかしい』という声が局内からも一部あがっています。ですが、それでも節約しようという意識は全体としては皆無ですね」(同)

視聴者から受信料を気分よく払ってもらえる環境を整備しようという気概はないようだ。また、公共放送だからこそ宣伝に加担できないといいつつ、過去にはその真逆の行動をしたことも多々あるという。

「たとえば三陸鉄道にスポットを当てたドラマを作ったりしていますし、大河ドラマでは毎回、各地の自治体や観光協会から地元で物語を作ってほしいとプレゼンを受けています。そのようなこともしている手前、やはり公共放送の維持という大義名分は嘘っぱちで、実情としては局員の雇用を守りたいだけではないかといわれています」(同)

http://tocana.jp/2017/09/post_14310_entry.html