事実をあるがままに、中立的かつ客観的に報じることは、メディアに関わる人間の責務である。

しかし、昨今のテレビ番組の中には、事件の表面だけを掬いあげ、裏側にある事情や背景などを明かさず、視聴者のミスリードを誘うようなものも少なからず存在する。

結果、テレビ局の報道に対する視聴者の信頼感は、もはやなくなりつつあるようだ。

■「テレビ局の報道を信用」 4割下回る

しらべぇ編集部が全国の20〜60代の男女1348名に調査を行なったところ、「テレビ局の報道を信用している」と答えた人はわずか39%。4割を下回るという結果に。

つまり、半数以上の人はテレビ番組で報じられるニュースを心の底から信じているわけではないようだ。

■若者はテレビ局の報道を信用していない

年代別で見ると、男女とも20〜30代の信用が低い。「7割が信用していない」というのは、かなり衝撃的な数値ではないだろうか?

一方で、60代以降の人は半数が該当。ネットが普及した今も、彼らの主な情報源はテレビのようだ。

■「ゴシップ好き」ほどテレビ局報道を信用

ただ、そんな中にもテレビ局の報道を信用している層も。「ゴシップ好き」「不倫願望がある」と答えた人々だ。

ここ数年、極端に増えていると言われる芸能人・著名人の不倫報道。多すぎて今や食傷気味になっている人も少なくないだろうが、ニーズはたしかに存在していたのだ。

■過去の調査ではNHKが「信用」で圧勝

ちなみに、当サイトが今年4月に行なった「もっともニュースが信用できるテレビ局」の調査では、男性の46.4%、女性の52.2%の支持を獲得しNHKがトップだった。

公共放送であることの信頼度や、司会者・コメンテーターの主観を交えず、事実を伝えることに重きが置かれていることが評価されたと考えられる。

ネットを始め、さまざまな媒体が普及している現代。今まで以上に、真摯な番組作りが求められていると言えそうだ。

・合わせて読みたい→もっとも「ニュースが信頼できるテレビ局」は? NHK圧勝も意外な男女差が

(文/しらべぇ編集部・尾道えぐ美)

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年8月25日〜2017年8月25日
対象:全国20代〜60代の男女1348名(有効回答数)

2017年09月03日 18時21分 しらべぇ
https://news.nifty.com/article/item/neta/12189-20161270017/#article