パス、状況判断、連携……。本田圭佑(パチューカ)、香川真司(ドルトムント)という重鎮を押しのけて先発メンバーに名を連ねた浅野だが、再三ミスを犯してブレーキとなっていた。しかし――。“ジャガー”が大仕事をやってのけた。
前半41分、 左サイドの長友佑都(インテル)の右足クロスに対してオフサイドラインぎりぎりで飛び出して完全にフリーに。これを冷静に左足ダイレクトで流し込んで待望の先制点をもたらし、お馴染みの“ジャガーポーズ”も飛び出した。
名誉挽回の一撃は、2シーズン前に移籍したプレミアリーグの名門アーセナルのサポーターのハートを揺さぶったようだ。ツイッター上では「アサノ待望論」が爆発している。
「復帰させてくれれば嬉しい」「心配するな」
「現時点で、もしも我々がタクマ・アサノを復帰させてくれれば嬉しい」
「我々にはタクマ・アサノという名前の選手がいたじゃないか」
「アーセナルのレジェンド、アサノ・タクマだ」
「とりあえず、タクマ・アサノを呼び戻そう。少なくとも新戦力のような気持ちになれる」
「みんな心配するな。最終予選でオーストラリア相手にタクマ・アサノがゴールを決めたのを見たぞ。ローンからいつでも復帰させることができるぞ」
「ちょっと待て。アサノ・タクマという名前の選手がいるじゃないか。今どこにいるんだ。彼は今、最高なゴールを日本のために決めたぞ」
浅野は昨夏にJ1サンフレッチェ広島からアーセナルに完全移籍。直後にドイツのシュツットガルトにレンタル移籍となったため、アーセナルファンにとっては「未知なる戦力」だった。
アーセナルは今夏の移籍市場で、ライバルのリバプールにイングランド代表FWアレックス・オックスレイド=チェンバレンを奪われた(契約合意)。チリ代表FWアレクシス・サンチェス、ドイツ代表MFメスト・エジルというダブルエースも今季限りで契約満了となるなか、現時点で契約延長に応じていないという危機的状況で、シャルケから移籍金ゼロで獲得したボスニア・ヘルツェゴビナ代表DFセアド・コラシナツ以外に目立った補強がない。
移籍市場最終日、愛するチームの状況に心を痛めるアーセナルサポーターにとっては、浅野のゴールは一筋の光明になったようだ。
8/31(木) 22:39配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170831-00010029-soccermzw-socc
写真
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