「ここで必ず決めてほしい」。サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア最終予選で、6大会連続出場が懸かったオーストラリア戦。会場の埼玉スタジアムには31日、試合開始の数時間前から「サムライブルー」のユニホームに身を包んだサポーターが続々と集まった。周辺は曇り空で涼しささえ感じる気候だが、「絶対勝つ!」と熱く気勢を上げた。
 茨城県龍ケ崎市の会社員飯塚徹さん(28)は「元鹿島アントラーズの大迫勇也選手に活躍してもらい、ホームで決めてほしい」と興奮気味に語った。妹と観戦に来た栃木県小山市の医療秘書飯野亜矢子さん(27)は「新婚の長友佑都選手に頑張ってほしい」と期待する。
 最新の国際サッカー連盟(FIFA)ランキングで、日本は豪州より一つ上の44位。茨城県鹿嶋市の会社員堀澄豊樹さん(41)は「厳しい試合になるという前評判だが、3対0で完勝するぐらいの勢いで闘ってほしい」と力を込めた。
 「12人目の選手の気持ちで応援する」と気合を入れるのは、神奈川県座間市の主夫橋本一宏さん(42)。地元サッカークラブで守備の選手を務める息子で小学4年の純一君(9)は「1点も決めさせないで」と強調。同級生の渡辺蹴斗君(9)も「シュートをたくさん打ち込んでほしい」と必勝を願った。(2017/08/31-18:50)

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