今の日本が論じるべきは(演技でいいので)敵基地攻撃ではないか

 私は北朝鮮に対する政府のとる行動を以下の「3段階の敵基地攻撃」とすべきであると考えている。

 「J−アラ−ト」がどうの、と色々とテレビやネットで言われているが、
私の言いたいことは「そもそもミサイルを打たせないようにすべき」ということだ。
今の日本政府が最優先ですべきことである。以下、私の私見を述べる。

「第1フェーズ:国連への説明並びに通達」

⇒幸い9月にはNYでUN(国連総会)が開催される。その場で、北朝鮮が我が国に対してきわめて挑発的な行動をしEEZ(排他的了解水域)に何度も着弾をしていること。
これ以上許すと、日本国民が犠牲になる可能性を説明。その上で、北朝鮮の挑発に対してはこちらもミサイルで対応するしかないことを説明しておく。

「第2フェーズ:北朝鮮国内への通達並びに衛星監視を使った北朝鮮国民の犠牲を絶対に出さない配慮」

⇒それでも挑発的に北がミサイルを発射した場合、やむを得ない旨を世界に対して発信。その上で〇月〇日の○○時○○分○○秒に「このミサイル基地に打つ」と宣告。
周囲に北朝鮮の国民がいないことを衛星システムを使って丁寧に観測。絶対に犠牲者が出ないように努める。

「第3フェーズ:自衛隊のイージス艦よりミサイル発射。その様子を全世界のマスメディアに取材させる」

【解説】
 とにかく、今の日本がしなければいけないことは「北朝鮮に舐められきっている状況からの脱却」である。その為には「何をしても怒ってこない」という認識を改めさせなければいけないと思う。

 が平和を害する行為はいけない。

 そこで、まず世界に対して、このままだと本当に日本人が死んでしまうことをちゃんと説明しなければいけない。「我が国の上空をミサイルが何発も飛んできている」と言って自衛措置をとることを世界は非難しない。
それを非難するのは国連憲章51条に違反するからだ。

 北朝鮮のミサイル基地はアメリカの情報網であれば、場所の特定を必ずできる。
そして、日本の自衛隊の力と技術をもってすれば、指定日時・指定場所に完璧にミサイルを撃ち込むことは可能。破壊するのはミサイル基地のみにする。とにかく、周囲に人がいないかは衛星システムを使ってとにかく丁寧に確認すべき。

 イージス艦から発射するミサイルは世界中のメディアを呼んで公開。こうすれば確実に大ニュースとなる。
このタイミングで「日本の上空を通過したミサイルを発射した基地だけ」は絶対に破壊することをしっかりと宣告。「やるなら日本以外の場所でやれ」と強いメッセージを発信。

【期待される効果】
 とにかく世界は蜂の巣をつついたような状況となり世界が真面目に北朝鮮に向き合うようになるだろう。第3フェーズまでいかないことが理想。とにかく、今のままだと日本の上空を何発も平気でミサイルが通過し続ける状況が続く。

 日本の評論家や自称頭のいいインテリはすっかり忘れていることだが、北朝鮮のミサイルは「精度が低い」。ここを忘れてはいけない。
死んでもミスしないミサイルなら大丈夫なのだが、先日の発射実験を見ても分かるように4発全部失敗したりする。こんなミサイルが上空を通過しまくっていては、本当にいつかだれか死ぬ。

 世界は「北朝鮮」に対して真剣に向き合ってもらう必要があり、その為には「演技でいい」ので、一度でいいから「日本が怒っている」「行動も取ってくる」ことをアピールする必要がある。
と、同時にそれは絶対に北朝鮮国民も含めて誰も傷つけないことが条件だ。
 日本の自衛隊であれば、それが可能。

【忘れてはいけないこと】
 今の日本人が絶対に認めたくないのだろが「今、日本は戦争をしている」のである。
日本国民の上空をミサイルが何発も通過しいている。
これを事実上の「交戦状態」と判断しない国は世界中に絶対に一カ国もない。
平和ボケもいい加減にすべきだ。
敵基地攻撃を論じるべき時。
そして、それは「平和のために」「効果的に」行われるべき。

>>2-5あたりに続く)

長谷川豊 公式コラム 『本気論 本音論』 2017年08月31日
http://blog.livedoor.jp/hasegawa_yutaka/archives/50662350.html