3年生の3人がこれで引退し、新チームは2年生11人、1年生3人と先行きを考えると不安な構成だ。PLだけではない。全国高野連に
よると軟式の加盟校は436校で、部員数は9303人。10年前に比べ約80校、2000人減少している。

同じ軟式の中学野球に至っては少子化に加え、硬球を使うリトルシニアに押されて毎年部員が2万人減っており、このままでは2026
年にはすべての中学から野球部がなくなる、という衝撃的な予測すらある。

軟式は、硬球の代わりにテニスボールを使って野球を楽しんでいる人々のために、1919年に神戸のゴム会社が作成。一気に少年野
球熱が広まり、翌年には大日本少年野球協会が発足した。

甲子園は来年が第100回大会なら、2019年は「軟式野球100年」。これを機に軟式大会は甲子園大会の前に行い、決勝だけは開会
式のリハーサル後にでも甲子園で行うことにすれば日が当たる。野球の底辺を支えた軟式の危機は硬式にも及びかねない。
硬軟織り交ぜた柔軟な発想で、日本発祥の軟式を守ってもらいたい。


ZAKZAK
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