■DAZN開始1周年で100万契約突破。「テレビの大画面でスポーツ」を積極訴求

スポーツライブストリーミングサービス「DAZN(ダ・ゾーン)」は29日、サービス開始1周年を迎えて記者説明会を開催。契約者が100万件を超えたことを明らかにするとともに、テレビデバイス対応の強化やコンテンツ獲得について説明した。

写真
http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/1077/901/dazn01_s.jpg

ジェームズ・ラシュトンCEOは、Jリーグだけでなく、海外サッカー、プロレス、テニス、ゴルフなどコンテンツを拡充してきたこと、そして27日のボクシング「メイウェザー VS マクレガー戦」が成功を収めたこと強調。サッカーについては、欧州5大リーグを網羅したこともアピールした。

写真
http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/1077/901/dazn03.jpg

コンテンツの拡充

 メイウェザー VS マクレガーが開催された27日を含む週末は、欧州サッカーや、F1ベルギーグランプリ、プロ野球、Jリーグなどのビッグマッチをあわせてプロモーションする「スポーツメガ盛りWEEKEND」と位置づけプロモーションを実施。大型イベントがある週に連動イベントなどを実施するもので、3カ月連続で展開し、「スポーツのDAZN」を印象付けていく。

写真
http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/1077/901/dazn03.jpg

8月25〜27日はスポーツメガ盛りWEEKEND

 マルチデバイス対応については、8月にPlayStation 4/3に対応したことを紹介。またJリーグとのパートナーシップによる特別番組の制作や、約2,300店のドコモショップでDAZNを提案していることなどを説明。ドコモ向けのDAZN for docommoは50万契約を超えた「ポジティブなパートナーシップ」と語った。

 DAZNスタート後の1年間で約7,500試合、2,200万時間におよぶ配信を実施。デバイス別の利用状況は、モバイルが34%、PCが33%で、次いでタブレットの15%、STBの13%、テレビ4%、ゲーム機1%。

 スマートフォンとPCが多くなっているが、スマホやタブレットからの視聴時間は短かめで、スマホの場合は20時間/月に満たない。一方、テレビ(STB、ゲーム含む)は、視聴時間が長くなる傾向で、STB利用者は平均40時間を超えている。

写真
http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/1077/901/dazn04.jpg

 DAZNは、当初から「テレビでじっくりスポーツを楽しむ」利用スタイルが基本と考えていた。しかし、スタート時に「いつでも、どこでもJリーグが見られる」というプロモーションを展開したことや、ドコモとのパートナーシップなどから、「モバイル向けのサービスという印象が強くなってしまったようだ(DAZN 日本社長 マネージングディレクター 中村俊 氏)」という。

 そのため、「テレビ見られるDAZN」をアピールする「ビッグスクリーンキャンペーン」を展開。8月27日から放送する、妻夫木聡と和田アキ子共演の新テレビCMもその一環で、友人とDAZN大画面を共有し、「スポーツを見るなら大画面」を印象付けていく。

 なお、日本での人気スポーツは、サッカー、野球、モータースポーツ、バレーボール、テニス、バスケットボール、MMA、自転車競技、アイスホッケー、ゴルフの順。ドイツでは1位がサッカーで同じだが、以下バスケ、アメリカンフットボール、テニス、アイスホッケー、ダーツと続いており、国によってかなり人気スポーツが違うことが確認できる。

写真
http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/1077/901/dazn06_s.jpg

つづく