テニス伊達公子が引退発表、右肩完治せず復帰難しく

 女子テニスで、元世界4位の伊達公子(46=エステティックTBC)が27日、自身のブログで引退を発表した。

 伊達は昨年1月の全豪予選1回戦で敗れた後、同年2月と4月に左ひざ半月板の内視鏡手術を受けた。
 その後、リハビリを続け、今年5月のツアー下部大会カンガルーカップ(岐阜)で約1年4カ月ぶりの復帰を果たした。

 しかし、復帰後、カンガルーカップを含め、ツアー下部大会に4大会に出場したが、予選で3勝しただけで、本戦での勝ち星はなし。
 加えて、右肩を痛め、7月下旬の米サクラメントの大会を最後に、大会には出場していない。
 28日開幕の全米の予選にエントリーしたが、右肩の調子が思わしくなく、エントリーを取り消していた。

 復帰時には、すでに世界ランキングは消滅しており、エントリーで使用できる公傷用のランクも193位と、4大大会の予選に出られるかどうかという位置。
 消滅した世界ランクは復活したが、今週は1201位。ツアー下部大会の最も小さな大会に出られるかどうかだ。
 復帰への道は険しかった。

 伊達は、自己最高の世界4位となり、ウィンブルドン、全豪、全仏の4強に入った90年代の活躍から、96年いっぱいで1度引退。
 08年4月に、37歳で「新たな挑戦」として現役復帰し、「アラフォーの星」として中高年の男女から支持を受けていた。

 9月11日開幕のジャパン女子オープン(東京・有明)には、大会推薦出場を受けている。

日刊スポーツ [2017年8月28日15時0分]
https://www.nikkansports.com/sports/news/1879134.html