5.米国の世界戦略と対日政策(日米同盟)の本質

(6)1947年以降ジョージ・ケナンによって作成された対日封じ込め政策:憲法9条と日米安保により日本をがんじがらめにして封じ込めることが対日政策の基礎

(7)1990年代 レフラー教授(スタンフォード大学・外交政策史):米国の対日政策は日本を独立国にしないこと。Independent Japanは許されない。
   →1945年〜クリントン政権までの基礎

8)クリストファー・レイン(UCLA 海軍大学校大学院)
B日本の自衛隊を自主防衛できない組織(属国の軍隊)にしておく→米国の対ソ政策、対中政策に都合の良い武器は持たしてもらえるが、
  本当に自主防衛するための武器は持たしてもらえない

→米軍が出動しないと、自衛隊は他国の軍隊に手も足も出ない

(9)ロバート・アート(ブランダイス大学):日米同盟の真の現実というものは地域的な米国の帝国主義的支配権に組み込まれたものである
(10)マイク・マスタンドゥーノ:(ダートマス大学 国際政治学):米国政府高官は東アジアにおける米国の圧倒的ドミナンスを保つために、
    日本をパーシャルな(バランスのとれてない、独立していない)国家にとどめておく為に、日本を必死に説得してきた。

(11)カート・キャンベル(クリントン政権 国防省アジア政策担当次官補)→日米同盟を維持しなければならない根拠
 @日本にこれ以上軍事費を使わせるな!
 A日本が他のアジア諸国と軍事・外交関係を作るのを阻止しなければならない!
 B日本に自主防衛させるな!

(13)1990年 沖縄海兵隊 総司令官 スタッグポール将軍が「米国の駐留は日本封じ込めの為のキャップオンザボトルである。日本の再軍備を認めない!」
    とワシントンポスト紙のインタビューで述べ日本で問題となった。

(14)伊藤貫氏がペンタゴン日本部長から直接聞いた話→1989年ベルリンの壁が崩壊し、その後ソ連が崩壊したことにより、「ソ連の脅威から日本を守る」
    という論理が通用しなくなった。1990年以降、米国は日本を封じ込めることだけを対日政策方針とした。