https://news.yahoo.co.jp/byline/miurakatsuo/20170824-00074893/
新王者ネリから薬物反応。山中が失ったベルトの行方はどうなる?

ジルパテコルという物質がネリから検出された。

ジルバテコルは報道によると、クレンブテロールという物質とかなり似通って
いるという。その差異は詳しく知らないが、家畜とくに牛のサイズを大きくす
る作用があるといわれる。他方で人間には頭痛をやわらげる効用があり、W
BCの本部があるメキシコではアスリートたちの間で支障なく使用されている
と伝えられる。

シロ、クロ両方のケースあり

「彼がメキシコのキャンプで食べた肉にクレンブテロールが混じっていた可能性が
高い」と報告。バルガス本人も「検査の前に2日連続して牛肉を食した」と認め
た。同様なケースでは同じくメキシコの4階級制覇王者エリク・モラレスがダ
ニー・ガルシア(米)との第2戦を前に同じ物質が検出されたことがある。モラ
レス陣営も「食べた肉に偶然入っていた・・・」

今回、ネリのケースもメキシコでは“食肉説”が主流。アメリカで飼育された牛
肉を(人と物の交流が多い)アメリカ国境に接する町ティファナに住むネリが食
べたから――と報じるメディアもある。ネリのプロモーター、フェルナンド・ベ
ルトラン(サンフェル・プロモーションズ)は「ルイスはとても健全なボク
サー。心配することは一切ない。すべてのことが明らかになり、今回の偉業の
エピソードのひとつに終わるだろう」と報道を一笑。

筆者の予想では関係が親密なスライマン会長とベルトラン氏が穏便に事を進め、
ネリはそのまま王者に座るとみる。