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2017/08/23(水) 23:38:16.46ID:CAP_USER9野球に興味をもったのは国学院栃木高校（栃木市）の１年生のとき、応援部でチアリーディングに入ってからです。１年生の夏、初めて高校野球を球場で見ました。試合は熱くて「一生懸命戦っている選手を応援するのっていいな」と好きになりました。
応援歌で一番思い入れのある曲はアフリカン・シンフォニーです。押せ押せのときに流れるので、一生懸命応援しようという気持ちになります。選手たちも、みんなが強い気持ちになって戦えるのがいいですね。
球場の雰囲気も好きです。スタンドでチア、ブラスバンド、野球部の１年生とかが一丸となってチームを盛り上げる雰囲気は「今でも戻りたいな」というくらい好きです。反対側の相手チームも、学校ごとに色があって、そういうのも含めて球場が一体になる感じ。全部好きです。青春そのものですね。
チアと野球部とは３年間一緒にやってきているから、絆みたいなものがあるんですよ。だから、同級生の最後の試合は印象に残っています。２０１１年の栃木大会の準決勝、国学院栃木対宇都宮商の試合でした。同じクラスの野球部の友だちも負けたら引退の試合だし、チアも野球部が負けたらもう高校野球の応援が一生できなくなる。そんな思いでした。
同点で延長戦になって、十回表に２点取られてしまいました。「取り返さないともう終わっちゃう」っていうときに、今でも連絡を取り合う仲のいい友だちの選手がホームランを打ったんです。もう、鳥肌が立ちました。同点に追いついて、結局延長１５回まで４時間くらいスタンドにいました。私たちも本当に勝てると信じて応援していました。
１５回まで試合をしたことも、友達がホームランを打ったことも、そのあとつないで、みんなの気持ちで食らいついていった感じも全部がすごい試合でした。何の涙かわからないんですけど、みんな泣きながら応援していました。
再試合で負けてすごく悔しかったんですけど、「あんな思いは一生できないだろうな」と思います。本当にみんながキラキラしてて、ホームランを打った友達がスターに見えました。今思い出しても泣けてきます。
卒業してからも毎年、甲子園の栃木代表の試合は録画して見ています。去年作新学院が優勝したときはテレビ中継をリアルタイムで見られたんですけど、感動して、テレビの前で号泣してしまいました。作新学院のチアリーダーが一生懸命応援している姿を見ると、あそこに一度でいいから立ちたかったなと思います。
私にとって高校時代の一番の思い出は部活です。高校野球の応援は、夏の大会が始まる前からずっと練習。外でやるんですけど、炎天下の中で日焼けとか何も気にしないで、ただただ朝から踊るという感じでした。冬の間は強豪のバレーボール部のように走り込みとか筋トレをしていました。学校の近くにある太平山という山を走るんです。とにかくきつくて、それでも楽しかったです。
ドラマとか映画とかも、チームで一つのものを作り上げるということは、高校のチアでやってきたことと変わらないと思うんです。部活を通してみんなで一つのことに向かって努力して作り上げる達成感と感動を知ったから、今も熱い気持ちで仕事に取り組めていると思います。
どんな経験も、自分のためにならないことは一切無いと思います。夢や目標があれば、乗り越えるしかない、やるしかないと思えます。絶対に夢をかなえたいという意地があって、家族や友達が支えてくれることへの恩返しの気持ちがあれば、心は簡単に折れません。球児の皆さん、今年も熱い夏にしてください。楽しみにしています。（聞き手・若井琢水）
いしかわ・れん １９９３年生まれ。栃木市出身。国学院栃木高校応援部ＯＧ。テレビドラマ「警視庁いきもの係」（フジテレビ）で三笠弥生役、「さぼリーマン甘太朗」（テレビ東京）で土橋香奈子役として出演する。
http://www.asahi.com/koshien/articles/ASK6842WJK68UUHB004.html
石川恋さん
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