『私は達郎ファン歴30才の48才です。サンソンはタイムフリーを使って毎週欠かさず聴いています。
が、最近は耳の聞こえが、特に高音域が聞きづらくなったようで、以前テレビで周波数の高い音から
低い音へ、順に4段階流していて、小中学生の息子たちは問題なく聞こえるのに2才下のカミさんは
一番高い周波数の音が聴こえず、私にいたっては高い方から2つ目まで聴こえないという結果で、
愕然といたしました。達郎さんやまりやさんは私より一回り以上年上ですが、商売道具の一つである
耳の方はだいじょうぶでしょうか。』

まりやさん:どうだろう?自覚ある?

達郎氏:僕は全然・・・あの・・聴覚検査で大丈夫です。だけど、上は聴こえませんよ。このくらいの年になれば。
僕らもそういうこと、やりますけど。ドラムの小笠原くんが聞こえる音よりは、僕とか佐橋くんとかは聴こえません。でも・・あのね・・

まりやさん:それ、加齢現象なの?

達郎氏:そうだけど。そんなハイエンド聴こえなくていいんです。ダイナミックレンジじゃなくて、音の良し悪しはグルーブなので。

まりやさん:なんか達郎がよく言ったのは、聴覚検査で病院に行った時に、聴こえたらボタン押して下さいってのがあるじゃない。あれ、達郎さ、ずーっと押してさ(笑)。

達郎氏:ヘッドホンのSNが悪すぎるのよ!

まりやさん:病院で喧嘩したとか(笑)

達郎氏:こんな性能の悪いヘッドホンで、そんな音聞こえるわけないでしょ!喧嘩になってさ。

まりやさん:ずるじゃん(笑)ずーっと押して、聴こえてもいないのにさ。

達郎氏:だって、面倒くさいだもん。

まりやさん:聴こえてるかのようにさ。

達郎氏:だから人間ドック行くたびに、その女の人「あぁ、またこいつ来やがった」って顔して。
それの横がね、いわゆる呼吸の「吐いて、吸って、吸って!」って、あれダメなの、僕、ぜんぜん。
その二人の女性、二人がね、もうね、俺が入ってくると「この野郎来やがった」って、そういう顔して。

まりやさん:想像できる(笑)

達郎氏:6,7年続きました。だから、いわゆるそのダイナミックレンジというものは、いい音じゃないんですよ。
特にロックンロールにとってはね。グルーブなんです。いい音って感じる音がするのは、そういうものじゃないんです。
FMラジオとかAMラジオなんて、別に10Kとか、そんなとこ出ないでしょ。AMラジオに至ってはね、7Kとか、そのくらいとか。
むしろ中音域、4000とか。エンジニアなんかは、4000キロがもう全然聴こえない人とか、ざらにいるもん。

まりやさん:あぁ・・職業病って感じ。

達郎氏:職業病。それだって、いい音作れるもん。ハイなんかね、20Kなんかね、聴こえなくていいの、全然。

まりやさん:時々、達郎のヘッドホン、パッと借りると、あまりの大音響にビックリすることある!

達郎氏:僕、そんなこと、ないよ。

まりやさん:そうなの?

達郎氏:もう、60過ぎるころから、すごい小さい音にしてる。僕らのステージの上って、ものすごい小さいから、音。

まりやさん:そうだよね。中音は小さく聴こえてるけど。

達郎氏:爆音でなんか、やってない。