8/22(火) 6:33配信

 人気モデルでタレントのローラ(27)が所属事務所に対し、実質20年間の専属契約で不当に拘束されているとして、契約終了を求める申し入れ書を送付していたことが21日、分かった。ローラ側は、ボランティアのために拠出した2000万円の使途が不明になっているとも主張。信頼回復は「不可能」としており、独立を巡る法廷闘争に発展しそうだ。


 ツイッターのフォロワー数が400万人を超えるローラが「黒い心を持った人とは絶対に一緒にいたくない。10年の信頼を返して」と“謎のツイート”を投稿してから2カ月。沈黙を貫いていたローラが、ついに動いた。

 申し入れ書を送付したのは、2007年のデビュー時から所属する芸能事務所「LIBERA(リベラ)」。ローラは弁護士を代理人に立て、専属契約を終了する協議に応じるよう求めている。

 問題視しているのは、ローラがテレビで一躍脚光を浴びた直後の2010年7月に契約した内容。ローラの知人によると、有効期間が満10年と「芸能界でも相当長期な契約」(芸能プロ関係者)であるのに加え、期間満了の3カ月前までに契約更新しない意向を伝えても、事務所の了承がなければ、さらに10年間更新することができる内容になっている。「事務所の一方的な意向で実質20年間、不当に拘束できるわけで、これはさすがに公序良俗に反し無効であるというのが、彼女が相談した代理人の見解だった」という。

 現在、仕事などで渡米中のローラは友人らに「このままでは自分自身が壊れちゃう」と明かし、帰国した際に精神科に通院したことも。その原因は「デビュー時からずっと一緒に仕事をしてきたマネジャーや信頼していた女性役員など、5人ほどのスタッフがこの数年で次々と退社したことです。事務所社長と意見が対立した人がみんな辞めてしまい、信頼できる人がいなくなってしまった」(友人)という。

 ローラ自身も米国での仕事などで社長とは意見が対立。知人によれば「ボランティアのために使ってほしいと拠出した2000万円の使途が不明になっているなど信頼回復は不可能な状態」で、契約終了の協議を申し入れることになった。

 所属事務所はこの日、本紙の取材に「担当者が不在のためお答えすることができません」とコメント。一部では、昨年の同社の売り上げ推定8億円の9割がローラ関連だったとされるだけに“独立オッケー”と簡単にはいかないのが実情だ。

 ◆ローラ 1990年(平2)3月30日、東京都生まれ。父はバングラデシュ人、母はクオーター。雑誌「ViVi」の専属モデルを経て、CMやバラエティー番組などで活躍。タメ口キャラで人気となり、頬に手を当てる“オッケー”ポーズも流行。

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