「失礼! てっきり私の家(都内高級住宅街の徳川邸)で開催するものだと思い込んでおりました」

 と大御所っぷりを発揮した。予定時刻の30分前からスタンバイしていた西軍・石田氏の表情は険しいものに。結局、徳川氏は40分遅刻して、皺ひとつないスーツ姿で涼し気に登場。

「いやぁ。家で手紙を書いておりましてね。遅刻をしてしまいました。ハッハッハ」と冗談を言い放ち、会場は一気に和やかな雰囲気となった。

 家康は関ヶ原の戦いの直前、出陣を急がず江戸城にこもって各方面に手紙を送り、状況の把握や西軍の将に内応を打診した。
この“根回し”が合戦の勝敗を決めたと言われている。徳川氏は先祖の有名なエピソードを引用して、自身のミスを笑いに変えた。

 その悠々とした様には数々の知略によって天下を手にした“狸親父”の血脈が窺える。

※週刊ポスト2017年9月1日号

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