立ち上がりを制し、J1北海道コンサドーレ札幌が、敵地初勝利をつかみ取る。札幌は19日、アウェーで川崎と対戦する。過去4分け13敗とリーグ戦で勝ちのない難敵相手に、今季2分け9敗の敵地で相まみえる。データ的には不利も、四方田修平監督(44)は「向こうはイケイケで来ると思うが、勢いにのみ込まれないようにやることが大事」と試合開始から細心の注意を払い、嫌な流れは断ち切る。

 今季、開始15分までの失点数は5と、清水と並びJ1最多を記録している。5日のC大阪戦では26秒に先制され、前半だけで3失点。主導権を渡し、1―3で敗れた。それだけにMF兵藤慎剛(32)は「勝ち点を取るためには、まず立ち上がりに集中しないと」と、過ちを繰り返さない事を強調。プロ入りから4年を過ごした古巣との対戦となるDF福森晃斗(24)は「ホームで戦う時のように、立ち上がりから押し込んで落ち着かせる事が理想」と戦い方をイメージした。相手を勢いづかせないためにも、序盤の失点は絶対に喫しない。

 開幕からのアウェー勝ち無しは、J1最下位に終わった2012年の13戦が最長。それに続くワースト記録はきょう、11で止める。MF宮沢裕樹主将(28)は「下と差も詰まっているし、敵地でも勝ち点を取らないと苦しくなる。勝って帰って来たい」と表情を引き締めた。最初の“ヤマ”を乗り切り、札幌が勝ち点3取りへつなげる。(砂田 秀人)

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