今季の富山はホームで強い。ホームゲームでは現在5連勝。JFL時代の4連勝、J2時代の3連勝を上回りクラブ記録を更新中だ。
連勝を5に伸ばした第15節の北九州戦は劇的だった。1−1で迎えた終了直前にCKを得た。ラストプレーになると思われた。観客からの声援が一段と大きくなる。DF柳下大樹がヘディングで決勝点を挙げた。スタジアムがひとつになった瞬間だった。
このCKに向かう時、DF代健司(写真)はゴール裏のサポーターに対して両手を挙げながら声援をリクエスト。「『ここが勝負だ』という気持ちだった。どうしてそういう行動をとったかは自分でも説明できない。今までもなかったこと。本当に勝ちたかったんだと思う」と振り返る。
「みなさんの声が大きくなったのを感じた。声援はピッチに届いていて自分たちの力になる。あの時はゴールが生まれ、うまくつながった」
サポーターはあの高揚感を求めて再びスタジアムに足を運ぶ。そういう積み重ねが “ホームで強いカターレ”を育てていくのだろう。
文:赤壁逸朗(富山担当)
明治安田生命J3リーグ 第19節
8月19日(土)18:30KO 富山
カターレ富山 vs FC東京U?23
https://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/n-00036274/