J1鹿島の草創期を選手や総監督などで支え、常勝軍団の礎を築いたジーコ氏が17日、鹿島のクラブハウスを訪れた。選手やスタッフらと旧交を温めるとともに、勝ち続ける重要性を説いた。

午前練習中のグラウンドに姿を見せると、直接教えを受けた小笠原と曽ケ端のベテラン2人が駆け寄ってあいさつした。練習後には選手、スタッフの前でジーコ氏は「勝つことの重要性、タイトルを取ることの意味を追求していってほしい」などと激励。かつて鹿島を強豪に育てた哲学を、再び選手らに吹き込んだ。

トップチームの練習が終わると隣のグラウンドで練習していたジュニアとユースの様子を見学。下部組織の選手たちにも「一人一人の健闘を願ってます」と言葉を掛けた。

サポーターは約700人が集まり「SPIRIT OF ZICO」(ジーコ精神)と書かれた巨大な横断幕をスタンドに掲げ、大歓迎した。ジーコ氏はサイン攻めにあったが、できる限り応じていた。

ジーコ氏が鹿嶋市を訪れたのは、2014年7月にカシマスタジアムで試合を観戦して以来。久々の再開に小笠原は「わざわざ鹿嶋に来てくれてうれしい。勝利を報告しないといけないので、ずっと強いチームでいなきゃいけない」と誓った。

鹿島は現在リーグ戦で首位を走る。ジーコ氏は「最後を1位で終わるのは難しいが、みんなで力を合わせてやってほしい」と連覇を期待した。

ジーコ氏は15日のスルガ銀行チャンピオンシップ浦和-シャペコエンセ(ブラジル)戦観戦のため、10日から17日までの予定で来日していた。

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