。今回、“お相手”として報じられたのは、小山ひかるという26才のモデルと、竹内結子似の30代“美容系ライター”の二人だ。

 小山は03年、LOVE&PEACEという3人組音楽ユニットでのデビュー歴があり、パラパラで一世を風靡した長州小力のバックダンサーをつとめていたこともあるそうな。京都出身と関西の人であることに加え、小力と仕事をしていたことで芸人との付き合いがあったことは想像にたやすい。

 だが、30代の美容系ライターが、なぜ、宮迫と知り合ったのだろうかと疑問に感じたのは私だけではないだろう。出版業界に精通していれば余計にそう思える。

 そもそも、美容雑誌などに“顔出し”で登場しているライターさんやジャーナリストは、もう少し上の年代だという気がする。それを水曜『バイキング』で指摘したところ、なぜか小木博明が「そうだよね」とリアクションしてくれた。

 美容に特化した女性の物書きが台頭し始めたのは80年代後半のバブル時。女性誌の創刊ブームに乗っかり、ファッション、カルチャー、そして美容は女性誌の三大支柱と言っても過言ではなくなった。

 そうした雑誌に「美容ジャーナリスト」として登場し、シーズン毎に各社から大量に発売されるコスメを全て試し、批評。ときには、広告やタイアップページに一文を寄せたり、名前を伏せて商品開発に係わったりしている人たちの年齢は主に50代〜60代。

 日本の化粧品業界の歴史やトレンドが全て頭に入り、ロングセラーから新製品に一家言もつ人たちである。

 私が知る限り、そうした女性は、みな男性的であり、職人気質。何せ、新製品を全て試すというのは、ものすごい労力が必要だし、なかには自身の肌に合わないモノもあるだろう。

 以前、百貨店の化粧品売り場のプロデュースもしている著名な美容ジャーナリストに聞いたら、「新幹線の中で、何本ものファンデーションのテクスチャーを調べていたら、あまりにも気の毒に思ったのか、パーサーの女性が大量のおしぼりを持ってきてくれました」と。表向きは美しいが、過酷な仕事なのだと驚かされたものである。

 98年に『VoCE』、01年に『美的』、04年に『MAQUIA』と、美容専門誌が創刊されてからは、もう少し下の年代のライターが増えたが、彼女たちも“美容ライター”と呼ばれている。果たして『週刊文春』が記した“美容「系」ライター”とはいったい、どんな人なのか。そして、やはり30代というのは若すぎるのだ。

つづく

2017年8月12日 7時0分 NEWSポストセブン
http://news.livedoor.com/lite/article_detail/13463480/