日露戦争はまず人事面で先の戦争とは大きく違った。
日露戦争のときはまだ適材適所がされていた。
連合艦隊司令長官に東郷平八郎をしたのなんぞその一例。
なんで東郷にしたか。彼は運がいいからという理由で連合艦隊司令長官にした。これは勝負事にはとても大切な要素なんだけど、明治の頃はこういうことが良く分っていた。
ところが、先の大戦では人事はハンモックナンバーで決められた。これは最悪の人事である。
これは今の日本でも見られる。
こういう人事をやるとろくなもんしか指揮官にいなくなる。
とにかく日露戦争まではまだ良かったけど(理由は戊辰戦争や西南戦争など死線をくぐって来た人たちが指導者だったので合理的な考えをしていた)。
とにかく先の戦争のように全面戦争になるといたるところで非合理な考えが出て来て、絶望さえ感じる。
槍でどうやってB29を墜落させるんだよ。でも槍の訓練拒否したら非国民と呼ばれたんだよ。
こんな非合理な考えばかりが横行するのでは戦争なんかに勝てない。
日本人には全面戦争は向いてない。