プレミアリーグが11日に開幕し、アーセナルと日本代表FW岡崎慎司の所属するレスターが対戦した。岡崎は開幕スタメンに名を連ねた。

 昨シーズン5位のアーセナルがホームに同12位のレスターを迎えての一戦。129年の歴史を誇るイングランド1部リーグで史上初となる金曜日開催の開幕戦となった。

 ホームでレスターにリーグ戦10連勝中のアーセナルは、コミュニティシールドを負傷欠場したMFメスト・エジルが先発メンバー入り。1トップには新加入のFWアレクサンドル・ラカゼット、3バックにはDFロブ・ホールディング、DFナチョ・モンレアル、新加入DFセアド・コラシナツが名を連ねた。一方のレスターは岡崎をはじめ、FWジェイミー・ヴァーディやMFリヤド・マフレズらが先発出場。新戦力はDFハリー・マグワイアのみがスタメンに入り、ボルシアMGとの親善試合で負傷交代となったFWケレチ・イヘアナチョはベンチスタートとなった。

 試合は開始わずか2分、アーセナルの新戦力がいきなり期待に応えた。エクトル・ベジェリンの落としをペナルティエリア手前右のモハメド・エルネニーがダイレクトでクロス。これを中央のラカゼットが頭でゴール左隅に流し込み、プレミアリーグ初ゴールでチームに先制点をもたらした。

 出鼻を挫かれたレスターだが、岡崎がチームの勢いを取り戻す。5分、左CKのショートコーナーから、マーク・オルブライトンがクロスを送ると、ファーのマグワイアが頭で折り返し。ゴール前ニアに飛び出した岡崎がヘディングで押し込んで同点ゴールを決めた。

 さらにレスターは29分、岡崎とウィルフレッド・ディディのプレスで相手のパスミスを誘うと、高い位置でカットしたオルブライトンが左サイドから絶妙なクロスを供給。中央に走り込んだヴァーディが右足で合わせて、逆転に成功した。

 勢いに乗るレスターは33分、高い位置でボールを奪ったクリスティアン・フクスが左サイドからクロスを送ると、中央の岡崎がヘディングシュートを放つが、わずかに枠の右に外れた。だが、アーセナルもボールを支配し、反撃に力を入れる。

 すると前半アディショナル2分、エリア内中央のラカゼットがDFを背負いながら、エジルからのパスを受けると、反転してシュートを放つが、DFにブロックされる。だが、こぼれ球に反応したコラシナツがDFの裏に抜け出し、GK目前で横パス。これをダニー・ウェルベックが無人のゴールに流し込んで、試合を振り出しに戻した。

 後半に入って再びスコアが動いたのは56分、右CKでマフレズからのボールを、中央のヴァーディが頭でゴール左隅に叩き込み、レスターがリードを取り戻した。

 再び1点ビハインドとなったアーセナルは67分、エルネニーとホールディングに代えて、アーロン・ラムジーとオリヴィエ・ジルーを投入。ラカゼット(左)、ジルー(中央)、ウェルベック(右)の3トップで、チャンバレンが右サイドバック、ベジェリンが左サイドバックに入り、攻撃的な布陣で反撃を狙う。一方のレスターは72分、攻守にわたって走り続けた岡崎を下げて、ダニエル・アマーティを送り出した。

 83分、ついにアーセナルの反撃が実る。左CKのこぼれ球を拾ったグラニト・ジャカがエリア内にクロスを送ると、ファーでフリーのラムジーがトラップから右足を振り抜き、シュートをゴール左隅に突き刺した。これで勢いづくと、85分には右CKでジャカからのボールを中央のジルーが頭で合わせて、ゴール左隅に沈め、勝ち越しに成功した。

 試合はこのままタイムアップを迎え、レスターは逆転後に2度リードするが、守りきれずに3−4で敗戦。激闘の開幕戦はアーセナルが制し、ホームでのレスター戦11連勝となった。なお、岡崎は72分までプレーし、開幕から5分で今シーズン初ゴールを記録した。

 アーセナルは次節、19日に敵地でストークと対戦。レスターは同日に昇格組のブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンをホームに迎える。

【スコア】
アーセナル 4−3 レスター

【得点者】
1−0 2分 アレクサンドル・ラカゼット(アーセナル)
1−1 5分 岡崎慎司(レスター)
1−2 29分 ジェイミー・ヴァーディ(レスター)
2−2 45+2分 ダニー・ウェルベック(アーセナル)
2−3 56分 ジェイミー・ヴァーディ(レスター)
3−3 83分 アーロン・ラムジー(アーセナル)
4−3 85分 オリヴィエ・ジルー(アーセナル)

8/12(土) 5:40配信 サッカーキング
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170812-00625745-soccerk-socc