ヒップホップグループ『ET-KING』のメンバーで、2014年9月25日に自ら命を絶ったTENNさん(本名・森脇隆宏さん、享年35)さんが、家族やメンバー、妻・上原多香子(34才)へ宛てた遺書の存在が明らかになった。

 遺書の中で上原が俳優・阿部力(35才)と交際していることに触れたTENNさん。本誌・女性セブンは、8月上旬、大阪の実家をたずねた。そこで、弟の森脇義宏さん(仮名)は重い口を開いた。

「遺書を見て、自殺の理由が多香子さんにあることはすぐにわかりました。でも、葬儀の準備や、静かに見送ってあげたいという思いしかなく、自分たちの心だけに留めようとなったんです。遺書にはぼくたち家族に向けて
《あまり多香子を責めないでやってください》という最後の願いが書かれてましたし、母も “森脇家に嫁にきたんやから、最後まで守ってやらなあかん”って。遺書は多香子さんやET-KING関係者のほか、
すぐに駆けつけてくれた今井絵理子さん(33才)も読みました」

 さらに、TENNさんのスマホには、上原と阿部のLINEでのやりとりやふたりの写真などが保存されていたという。上原のスマホを見てしまったTENNさんがその画面を撮影したものと思われる。

「両親もぼくも、自殺はあかんもんやと思っていましたし、みんなに迷惑かけて、みんなが傷ついて悲しい思いをしてる上に、自殺の真相なんて話す気にはなられへんかった。母は多香子さんに、“籍を抜いていいよ”と
ことあるごとに言っていました。それは縁を切るという意味ではなくて、あくまで乗り越えていってほしいという思いからやったんです」(義宏さん)

 昨年の三回忌法要の直前にも、TENNさんの母・和子さん(仮名)は上原に“森脇の名”を捨てるようすすめたという。すると上原から、1通の手紙が届いた。そこには次のように綴られていた。

《私、森脇のままでいさせてください。お仕事を再開して「上原多香子」として呼ばれ過ごす時間が長くなり、ふとした時、自分に戻った時、仕事場でも「森脇」と答えた瞬間に、あぁ〜私は森脇多香子なんだなぁと思いました》

 潮目が大きく変わったのは、今年5月、上原と演出家のコウカズヤ氏(40才)の熱愛がフライデーされたことだった。

「記事が出る2日前に、多香子さんがこっちに来たんです。こういう記事が出ます。おつきあいしている人がいるんです、って。それで急に籍を抜きたいって言ったんです。半年ちょっと前に森脇のままでいたいって手紙を
寄越したのはなんやったんやろうなって。その後、実際に森脇から上原に戻したと聞きました。今では、なかなか連絡も取れんようになってます」(義宏さん)

 すれ違いが生じた上原と遺族の間では、解決策として金銭のやりとりの話題も出た。上原からは「月々一定の金額を払う」という提案があったが、遺族側は「ずっと縁を持ち続けることはできない」と
拒否しているという。

 TENNさんの家族には、上原の熱愛が「TENNさんの死を乗り越えて」と評価されたことも重荷になった。

「“ようやく立ち直った”とか書かれてるのを見たとき、どっと脱力感に襲われました。もともと格差があったとされていますが、多香子さんのこういうニュースが出るたびに、天国の兄は毎回ひどい言われようを
してしまうんやとしたら、どうにもいたたまれなくって。父や母の憔悴ぶりを見ると悔しくて…」(義宏さん)

 女性セブンは、上原と阿部にコンタクトを取った。8月上旬、都内の自宅マンションから出てきた上原は、新恋人であるコウ氏と固く手を握り合っていた。

──森脇家から籍を抜かれたそうですね。

「三回忌を終えて、ひとつ自分の中で区切りをつけなくてはというのもあって」

 だが、次の質問で阿部の名前を出し、不倫と自死の関係について問いかけると、一気に顔色が曇った。

「相手方にご迷惑をかけることもあるので、私がここでお話しできることはなくて。すみません」

 以降、どんな問いを投げかけても「お話しできることではありません」の一点張りで、自宅へと戻った。

 一方、阿部にも心境を聞こうと携帯電話を鳴らすと、電話口に出た阿部は「10分後にかけ直してほしい」と言って電話は切れた。その後、約束の時間になって繰り返し電話をかけても、阿部が対応することはなかった。

※女性セブン2017年8月24・31日号
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170811-00000007-pseven-ent
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