ノーマイカーで応援に行こう−。サッカーJ2ファジアーノ岡山のホームゲーム開催時の渋滞緩和を図る「ファジウォーカープロジェクト」が16日、本格スタートする。サポーターらに徒歩や公共交通機関での来場を呼び掛けることで、マイカー来場者1割減を目指す試み。同日から9月24日までの4試合に合わせ、シティライトスタジアム(Cスタ、岡山市北区いずみ町)の大型ビジョンに啓発動画を流したり、チラシやグッズを配ったりする。

 実施主体はファジアーノ岡山、岡山大、岡山国道事務所の産学官でつくる「人・地域・地球にやさしいアクセスのためのファジアーノプロジェクト」。昨年秋に行った調査で、約半数の観戦者が車で来場し、試合のない日と比べて最長5倍の渋滞が発生していることが判明したのを受けて取り組む。「ターゲットは車を使わなくても来場できる人。他の交通手段で来るメリットを伝えたい」と同プロジェクト実行委員長の氏原岳人・岡山大大学院准教授(都市計画学)は言う。
 
チームとの一体感でアピール

 具体的には、ウェブサイトや動画の制作▽試合日にバスマップやチラシの配布▽SNSでの情報発信−といった11施策を実施する。サポーターに受け入れやすいよう、サイトやグッズなどはファジアーノのチームカラーであるえんじ色に統一し、チームとの一体感を演出した。アンケートに回答した人には、ファジウォーカー認定バッジをプレゼント。呼び掛け初日の16日には、学生まちづくりサークルが奉還町商店街で開く絵馬イベントでもPRする。10月には改めて「徒歩」「自転車」「マイカー」など来場手段を調査し、一連の取り組みの効果を検証する計画だ。

臨時駐車場終了も契機に

 このタイミングで臨時駐車場(岡山市北区北長瀬)が、岡山操車場跡地整備の影響で8月20日(ホーム・松本戦)を最後に終了する。多い日には170〜180台が利用し、Cスタ周辺へのマイカー流入抑制に一定の効果があったため、関係者は危機感を抱く。ファジアーノ岡山は「JR岡山駅西口周辺や心臓病センター榊原病院駐車場の利用を案内しているが、この機に公共交通の利用も検討してもらえれば」とする。

 氏原准教授は「“ファジウォーカー”になれば渋滞のイライラから解放され、試合前にカフェに立ち寄ったり、帰りに仲間とビールを飲んだりといった楽しみも生まれる。当面の目標として車利用者の1割を他の交通手段に変えてもらうよう訴えていきたい」と話している。詳しくはプロジェクトのウェブサイト(http://yasashii-access.info/)。

http://www.sanyonews.jp/article/578411