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殿、ご乱心! これでは加計学園も…血迷った安倍氏 獣医学部を次々に新設?! 法科大学院制度が通った道を着実に後から行く
http://blogos.com/article/230816/

 もう既に私立では獣医学部は厳しい状況にもなりつつあるということですが、ここに160名もの定員が増えるということになると、本当にそれだけ学生を確保できるのかという問題にぶつかります。
現実に加計学園に学生が集まるのかと懸念されていたことは決して根拠のないことではなく、既に下り坂になっていますので、定員割れなどは現実味のあることなのです。背景には少子化もあり、
私立大学そのものが生き残りをかけているという状況があります。

 全体の志願者の減少の背景にあるのは明らかに小動物獣医師が過剰になりつつあることが学生の間にも浸透してきているということです。
 国立大学など獣医学部の中で優秀層は、一定、公務員獣医師には就職口はありますし(処遇が悪ければそれでも敬遠される傾向にあることは変わりありません)、まだ生き残りは可能という
ことなのかもしれません。しかし、私学が低調なのは、卒業後の獣医師としての活路が見出せないということにつきます。

 しかも、安倍氏がいうように、さらに獣医学部を新設するということになると、さらに獣医師の「インフレ」現象が起きます。
 卒業後の獣医師としての活路があれば別ですが、そうでなければ6年間も高額な授業料を払ってまで獣医師になろうという動機づけが起きません。今でさえ私立の競争倍率が1倍に近づこうと
しているのに、これでは入学試験が選抜機能を果たすことはできません。大学の経営を考えれば、合格水準に達しないから落とす、なんてことをしていたら経営が成り立ちません。

 学生の質が落ちることは必然だし、そうした負の状況が更なる優秀な学生の獣医学部離れを引き起こします。こうして負の悪循環に陥ります。高校生にとっても獣医師という職業にインフレ現象が
起きていることくらい伝わるわけで、そうなれば受験対象から外されてしまうのは時間の問題なのです。