サッカーJ1で最下位に沈み、厳しい残留争いが続くアルビレックス新潟を4万人の声援で後押ししてもらおうと、県サッカー協会や後援会などが「スタジアム満員プロジェクト」を発足した。4日にはクラブの大野和成主将や池田弘会長らが、米山隆一知事と新潟市の篠田昭市長を訪ね、協力を呼び掛けた。

 新潟は今季残り15試合で、ホーム戦は5日の横浜M戦を含め9試合ある。プロジェクトは後半戦の巻き返しを図るチームを地域一丸で応援し、残留を勝ち取ることを目指す。県内企業にも街中で応援の機運を高めてもらい、さらなる観客動員を狙う。

 4日に県庁で対応した米山知事は「楽しい仕掛けで来てもらうことが大事」と提案。庁内の壁にオレンジ色の旗を飾るなどのアイデアを出し「県としても残留してもらいたい。総力戦でやっていく」と約束した。

 新潟市役所では篠田市長が「できることは最大限やらせてもらう」と応じた。県庁や市役所では試合観戦を呼び掛ける放送を流し、職員がユニホームを着るなどして盛り上げていく。

 チームは新戦力3人を補強した。クラブの中野幸夫社長は「多くの人にスタジアムに来てもらい、その雰囲気の中で報いる結果を出したい」と意気込みを語った。新潟市中央区のデンカビッグスワンで9日に行う川崎戦では、県内自治体の首長やスポンサーらが集まり、試合前にプロジェクトの決起会を行う予定。

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