赤い悪魔の逆襲が始まるのか。J1浦和は1日、ポルトガル1部マリティモからブラジル人DFマウリシオアントニオ(25)を獲得したと発表した。

低迷の要因となった守備を立て直すべく緊急補強に至ったが、まだ序章にすぎない。今夏の移籍期間だけでなく、今オフには来季を見据えたタブーなき大型補強を敢行して常勝軍団の復活を目指す。

 今季リーグ戦の失点は新潟の40点に次ぐワースト2位タイの36点。ミハイロ・ペトロビッチ前監督(59)は守備崩壊を食い止められずに解任となったため、U―15、U―17ブラジル代表歴のあるセンターバックの獲得は即効性という意味でも自然な流れだ。

 ブラジル人DFは「本来の浦和レッズにふさわしいJリーグでのポジションをいち早く取り戻し、多くのタイトルに貢献することが目標」とクラブを通じて意気込みを語った。

リーグ戦8位からの巻き返しはもちろん、川崎との準々決勝(23日=等々力、9月13日=埼玉)を控えるアジアチャンピオンズリーグ(ACL)を戦う上でもキーマンとなりそうだが、これは浦和のなりふり構わぬ補強の始まりを知らせる号砲でしかない。

 18日まで登録可能な夏の移籍期間で戦力アップを模索していく一方、浦和関係者は「オフもさらに補強を進めていく」と予告した。狙いは他クラブの主力を担う守備陣。最大のターゲットは、昨夏のリオデジャネイロ五輪サッカー男子代表DF岩波拓也(23=神戸)だ。

186センチの長身で空中戦や対人の強さにも定評がある。浦和にいないタイプだけに魅力的な存在。横浜Mなどと争奪戦となった昨オフは、神戸との契約を1年延長して残留されたが、再アタックをかける。

 さらに日本代表DF植田直通(22=鹿島)にも触手を伸ばす。大津高(熊本)3年時はオファーを断られたが、長身(186センチ)で身体能力の高いセンターバックは補強ポイントになっている。そのほか鹿島からは守備力に定評がある元日本代表MF永木亮太(29)もリストアップ。またリーグ戦17位に低迷する広島が降格することになれば、DF水本裕貴(31)やDF千葉和彦(32)の獲得に動く可能性もある。

 サプライズ要員として元日本代表DF田中マルクス闘莉王(36=京都)の名前も浮上。先日、さいたま市内で行われたイベントで「フロントの方に呼んでいただければ」と将来の古巣復帰に色気を見せた。強すぎる個性の持ち主で“劇薬”なのは確かだが、低迷から脱却するには必要なピースかもしれない。

 ペトロビッチ前監督の意向もあって近年は「小粒補強」とやゆされてきた浦和。その足かせもなくなった今、大型補強への方針転換で再び黄金時代を築く。

2017年08月02日 16時30分東京スポーツ
http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/soccer/719826/

【サッカー】<浦和レッズ>ポルトガル1部のCSマリティモから、ブラジル人DFマウリシオ・アントニオを獲得することで合意したと発表」
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