清水は今季序盤はセットプレーからの得点が少なく、逆に相手セットプレーからの失点が目立って低迷した。だが、この４試合でチーム状態は上向きに転じた。小林監督は「課題は克服しつつある。種をまいてきたものが実ってきた」と話すが、高さのある選手を先発メンバーに増やしてきたことも要因だ。
これまでは、ＣＫやＦＫは主に１８１センチのＦＷ鄭大世をターゲットにすることが多かった。だが、ともに１８６センチのＤＦカヌとＭＦデューク、１８７センチのＦＷ長谷川が先発に定着し、相手のマークが分散された。
１７９センチのＤＦ二見も競り合いで強さを発揮する。１２日の天皇杯３回戦のいわきＦＣ（福島）戦で先制点を演出したロングスローも二見の武器。「長身の選手があれだけいれば、ゴール前にボールが入ると何かが起こりそうな気がする」と話す。
２９日に敵地で対戦する横浜Ｍは、１８試合１５失点で磐田と並びＪ１最少。元日本代表ＤＦ中沢を中心に堅守を誇る。小林監督は「（守りの）堅い相手からどうやって点を取るかがポイントになる」と話すなど、セットプレーで相手守備網をこじ開けることを期待する。
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