巨人は次期監督候補を、前横浜DeNA監督の中畑清氏(63)に一本化した。早ければ今オフ、遅くとも高橋由伸監督(42)の契約が満了する来オフに「キヨシ巨人」が誕生する――。

 3年契約の2年目を戦う巨人高橋監督は7月12日に読売新聞東京本社を訪れ、老川祥一オーナーらに前半戦の戦いを報告した。球団史上最悪の13連敗や
自力優勝の消滅など、重苦しい報告となったことは想像に難くないが、この会談での取材陣の関心は一点、来季についてのお墨付きだった。
 高橋監督は「今後どう戦っていくかの話し合い、意見交換をさせてもらった」と淡々と話し、老川オーナーも「長嶋茂雄監督、王貞治監督も苦しい時期はあった。
一戦一戦頑張っていきましょう、と。来年どうこうとか、そういう話は出ていない」と、注目される点については共に言葉を濁した。

 「巨人の最高首脳から続投について明言がなかったことで、事実上、解任が決定的になったとみていいでしょう。ただ、一縷の望みは、今後ペナント優勝を逃した
巨人がCSを勝ち抜いて逆転日本一になった場合。その可能性があるから、口を濁さざるを得ないのです。それ以外は監督交代が既定路線。過去にも3年契約の
2年間で結果を残せなかった原辰徳監督、堀内恒夫監督が同じ道を辿っています」(スポーツ紙デスク)

 「勝てない、暗い、つまらない」との批判が多い高橋巨人の反省から、後任は明るいキャラのOB、中畑氏の起用が決定的だ。それを裏付けるように、ここに来て
侍ジャパンの次期監督が日本ハムなどで活躍した稲葉篤紀氏に一本化されたと報道されたのだ。

http://npn.co.jp/article/detail/53099107/