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野村克也が憂う、大谷翔平が抱える「大問題」
http://toyokeizai.net/articles/-/169970

二刀流の難しさは、
「ケガをするリスクが、投手や野手一本だけのときよりも高まるのではないか」
とは思っていたが、それは投手でありながら、野手の思考をおのずと持ってしまうことが原因となるというのが、今回の大谷のケガで露呈したのではないだろうか。

彼はプロ入りしてから今季で5年目になったが、受けた死球はわずかに2つしかない。
たとえば2年連続でトリプルスリーを達成したヤクルトの山田哲人の2015、2016年の2年間の死球の数は13にものぼるし、2015年にトリプルスリーとなったソフトバンクの柳田悠岐のここ2年間の死球の数は、山田を上回る22もある。

どうして他のチームの投手たちは、執拗に彼の内角を攻めないのか、不思議で仕方がないが、
「球界の宝なんだから、ぶつけちゃいけない」
などという意識が働いているとしたらそれは大きな間違いだ。
お互い生活がかかっているわけだし、そんな甘えが許されるわけがない。

大谷を一流の打者として認めているのであれば、山田や柳田らと同じように内角を攻めなければならないし、もし打者として復帰したらこれまでどおりの攻め方でなくなっている、なんてことだって考えられる。
そうなったときに彼は対処できるのか、あるいは死球を恐れることなく内角をさばけるのか。
それが「打者・大谷」として大成できるのかの分岐点となるかもしれない。