二人の幼い子供たちのことを思えば、女性の視点で気を配る母親が必要なことは言うまでもない。
ましてや、梨園という特殊な世界にいる以上、妻の存在は欠かすことが出来ないほど重要だという。

最愛の妻を亡くして半月余り。
今はまだしもゆくゆくは、市川海老蔵(39)に再婚を勧める声が上がっても、不思議ではない。
だが、彼の再婚を世間は許すのか……。

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小林麻央(享年34)が、乳がんで亡くなったのは6月22日。
その後も海老蔵は、日々、ブログを更新し、
《おにぎりつくり/40の手習い? /今日からパパ ママもやります》(6月24日)
と、家事に追われている様子や、
《心配で心配で心配で心配で/(舞台から)引っ込むたびに/倅の様子を見に行くといった有様です》(7月4日)
出演中も、気もそぞろといったことを綴っている。

そんな折、彼の行動が、物議を醸したことがあった。
スポーツ紙記者が言う。

「麻央さんが亡くなって数日後に、海老蔵親子と付き人、それに義姉の小林麻耶の計5人で、ディズニーランドに行っていたという目撃談がネットの掲示板に投稿されました。
すると、“喪が明けてもいないのに不謹慎だ”といった声が多数、上がったのです」

海老蔵からしたら、子供たちの気晴らしになれば、と思っての行動に違いない。
だが、世の中にはそれさえ許さないという偏狭な人々がいるのだから、困ったものである。

■ 麻耶を薦める声も

困ったことと言えば、さらに今後、海老蔵の頭を悩ます難問が控えている。
それが、“梨園の妻”問題だ。

芸能記者の話。

「歌舞伎界に嫁いだ妻は、贔屓筋との付き合いが最大の仕事です。
例えば海老蔵の成田屋でしたら、祖父の代からのご贔屓が全国に数百人。
公演中はおかみさんが彼らの出迎えから見送りまでを接待することになる。
他に、盆暮れの付け届けに御礼状、冠婚葬祭があればそれにも対応するのです」

歌舞伎俳優は1年のうち約10カ月は舞台に立つ。
その際、役者本人に代わって、梨園の妻が様々な裏方仕事を行う、いわば、マネージャーのような役割を担う。
逆に言えば、今の海老蔵には、子育て以外にも、今後、このような負担がのしかかることになるのだ。

「療養中の裏方仕事は海老蔵の母、希実子さんが行っていました。
上演中の、息子との舞台でも海老蔵の妹と母の2人で対応していますが、希実子さんも64歳でいつまでもできない。
いずれ成田屋に新たなおかみさんをという話が浮上してくるでしょう」(同)

なかには子供たちが懐いているため、麻耶を薦める声もあるというから、本人たちは当惑するほかあるまい。

もっとも、歌舞伎関係者によれば、
「仮に再婚したとして、男児が生まれたとなると、今度は跡取り問題が発生しかねません。
かつて、坂東三津五郎は近藤サトと再婚しましたが、前妻との間に長男がいたため、子作りが出来なかった。
そのことが離婚の一因になったと言われています」

しばらくは、一人二役の生活が続きそうだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170724-00528027-shincho-ent