>>479
その通り
前に書いたが、偶然にも俺が配達するエリアには俺がデビューの時から追っかけているアーティストの家があったんだよ
でも絶対にファンだと思わせないように、一配達員としてずっと振る舞った
配達する荷物を開けたい欲求にも散々襲われたし、サインや握手(デビュー時からしない人だった)を求めたらって悪魔の声も何度も聞こえた
でも、体壊して辞めるまで絶対やらなかった
ファンだからってよりも、配達員としてのそれが責務だと思ったから

辞めるその日に、そのアーティスト宛の荷物があったんだよ
新しい担当と一緒に周り、引き継ぎがてら各配達先に挨拶もして行ったんだが、そのアーティストの家で挨拶した時に向こうから「ライブ、ずっと来てくれてるよね?」って声を掛けて貰えた
大勢のファンの1人だし顔も覚えては無いだろと思ってたのが、覚えていて貰えたって感動もあってその場で男泣きしてしまった
そのアーティストは「配達員としても、ファンとしても素晴らしい人でした、いつまでも自分のファンで居て下さい」って言われたことが一生の宝物
間違って無かったと報われた一瞬だった