サウスポート(英国)=岡部伸】男子ゴルフのメジャー第3戦、全英オープン選手権は21日、英サウスポートのロイヤルバークデールGC(パー70)で第2ラウンドが行われ、2アンダー12位スタートの松山英樹は4バーディー、4ボギー、1ダブルボギーで72として、通算イーブンパーの140で首位と6打差の10位に浮上した。

 首位タイから1イーグル、3バーディー、4ボギーの69と伸ばした23歳のジョーダン・スピース(米国)が通算6アンダーで単独トップ。2位は2打差でマット・クーチャー(米国)。首位と3打差の3位には全米オープン選手権覇者ブルックス・ケプカ(米国)とイアン・ポールター(英国)が入った。

 58位から出た池田勇太は7ボギー、1ダブルボギーの79をたたき通算10オーバー。宮里優作は5ボギー、2ダブルボギー、1トリプルボギーで82の大乱調で、2バーディー、7ボギーの75だった谷原秀人とともに12オーバーに終わり、いずれも予選落ちした。

7/22(土) 10:01配信 産経新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170722-00000510-san-golf

■松山英樹「もう少し出来た」と反省 6打差10位に「悪い位置ではない」 上位進出に意欲

 【サウスポート(英国)=岡部伸】悪天候のリンクスと格闘した松山の2日目は悔いの残る一日となった。初日に首位と3打差につけ、「スコアを1つでも伸ばしたい」と意気込みながら、結果は2つ落として「粘ったとはいえない」と反省の弁。それでも首位と6打差の決勝ラウンドは「悪い位置ではない」と上位進出に意欲を見せた。

 会場は全英コースとして屈指の難易度で、「簡単ではない」と警戒した通り、初日よりはるかに激しい風速15メートルに達する強風に雨も加わる悪天候に、「風も雨もどちらもしんどかった」。それでも、出入りの激しいスコアとなったものの大崩れはしなかった。

 パー4の6番は第2打が右に出て深いラフに入ったがボギーでしのぐと、続くパー3の7番で第1打をピン横約1メートルにぴたり。初めてバーディーを奪うとキャディーと目を合せて笑みも出た。8番のパー4は第2打を2.5メートルに寄せ、1パットでねじ込み、前半は33と1つスコアを伸ばして一時は通算3アンダーで首位に1打差と迫り、世界ランキング2位の実力を見せた。

 後半は試練の連続。ミドルの10番、11番で連続ボギー。13番のパー4もティショットを右に曲げ、ボギーをたたいてイーブンに後退。続く14番でバーディーを奪い返して踏みとどまり、16番では2オン後の13メートルのロングパットを沈め、通算2アンダーに戻した。

 ロングの17番でワナにはまった。第2打を引っかけブッシュに入れるトラブル。5オン2パットの痛恨のダブルボギー。「(ブッシュから出せなかった)4打目が痛かった」と自己分析。これを引きずらないところが強さの証明。最終18番は第2打をグリーン右のバンカーに入れながらも、ロングパットを決めてパーセーブで締めくくった。

 4バーディー、4ボギー、1ダブルボキーの72は「良かったといえば、良かったが、もう少しできた」と前向きに受け止め、上位進出を誓った。

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