NHK東京と民放キー局への集中政策
http://www.eonet.ne.jp/~0035/memo1.htm
戦後・・・テレビの民間放送局ができたときに官僚の手で「キー局」システムがつくられました。
このシステムは世界に類例のない珍しい制度です。

キー局システムとは、キー局だけに全国番組編成権を与えるというものです。
それ以外の放送局は、放映権はあっても全国番組編成権がない。
従って、大阪,名古屋,札幌,福岡などの準キー局は全国に放送はできるが、
それを行うには東京のキー局に「ぜひ全国放送に入れてください」と頼みに行かなければならない。

東京のキー局では地方担当ディレクターに
「大阪でつくるのはどんな番組化かね」と聞かれる。
「いや、これは若いデザイナーとエンジニアの恋の物語です」などというと、
「そいうものは東京でつくるから。大阪は細腕繁盛記かヤクザものでないとダメだよ。俳優は誰を使うの?」
「今、流行りの浜崎あゆみさんを使います」
「あ、それは東京で使っているから。大阪は吉本の漫才にしなさい」などと、こと細かく干渉します。

私も大阪や名古屋でいくつも番組をつくった経験があります。
関西空港を舞台にした「向かい風の朝」というドラマをつくったときでも、関西空港を舞台にしたドラマなのに、
「東京芝の大阪朝日放送東京支社スタジオで製作すること」という条件がつきました。

キー局システムは日本の大問題です。
Bs放送までもがキー局に割り振られたので、ますます東京一極に集中する方向にあります
他の地域、大阪や名古屋からも申請が出ましたが、免許が下りた8チャンネルはすべて東京都になりました。