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2017/07/16(日) 11:27:34.97ID:CAP_USER9週刊現代
講談社
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「検査はしなくてもいいですか?」と問うと、「大丈夫です」と答える医師。しかし、がんは確実に患者の体を蝕んでいた――。そんな、悔やんでも悔やみきれない「がんの見落とし」を、経験者たちが振り返る。
「心配いらないですよ」
乳がんで亡くなった小林麻央さんは、生前、ブログにこんな言葉を残している。
〈私も後悔していること、あります(中略)あのとき、/もうひとつ病院に行けばよかった/あのとき、/信じなければよかった〉('16年9月4日付)
その言葉からは、病院や治療の選び方についての後悔が滲む。とりわけ彼女は、がん告知までの医師、病院の選択を深く悔いていた。なぜなら、その過程で医師が、がんを見落とした可能性があるからだ。
小林麻央Photo by GettyImages
麻央さんが初めてがんを意識したのは、'14年2月。夫の市川海老蔵と人間ドックを受け、医師にこう告げられた。
「左乳房に腫瘤があります。これはしっかり検査して診てもらったほうがいいので、なるべく早く病院へ行ってください」
麻央さんが「がんの可能性もあるということですか」と尋ねると、
「五分五分です」
この段階で、がんのリスクはハッキリと麻央さんに提示されていた。
しかしその直後、麻央さんは都内の虎の門病院で、マンモグラフィ検査などを受け、がんを疑う状況ではないと告げられる。
麻央さんは重ねて、細胞を直接採取して調べる「生検」の必要はないかと確認したが、
医師は、「必要ないでしょう。心配いらないですよ。半年後くらいに、念のためまた診てみましょう」と答えた。
麻央さんはホッと息をついた。
ところが検査から8ヵ月経った同年10月、麻央さんは左乳房にパチンコ玉のようなしこりに気づき、不安を胸に、再診を受ける。しこりについて虎の門病院の医師に報告し、触診を受けた。
だがこの段階でも医師は、「大丈夫だと思います」と判断していたという。
しかし、エコー検査をすると医師の表情が曇る。腋にもしこりがあると分かり、ようやく生検を受けることになった。そして、検査から約10日後の10月21日、がんが告知された――。
「麻央さんの担当医は、かなり迂闊だったと思います」と指摘するのは、乳がんを専門とし、数千の手術を行ってきたベテラン医師である。
「検査の段階でつまずいていた可能性が高い。当初、担当医はマンモグラフィを使ったようですが、授乳中はマンモグラフィが映りづらい。様々な可能性を考えて、生検も行うべきだったと思います。
もちろん乳がんは診断が難しいですが、麻央さんの例に限らず、医師が独りよがりに診断を下してしまい、『これで診察は終わり』と打ち切ってしまうケースは見受けられます。大抵は経験が浅かったり、過去の失敗の反省がない医師ですね」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52231