<高校野球千葉大会:拓大紅陵8−1柏中央>◇14日◇2回戦◇ゼットエーボールパーク

 元野球部員が、知人の少女に売春を斡旋(あっせん)したとして、警視庁少年育成課に逮捕された拓大紅陵が、2試合連続のコールド勝ちで3回戦進出を決めた。

 1、2回に3点ずつを奪い7回に1点を追加。7−1の8回裏1死一、二塁から主将の度会基輝外野手(3年)が左前にコールド勝ちを決める「サヨナラ安打」を放った。「良い攻撃ができたと思います」と話した。大会前に事件が発覚したが「変えることなくいつも通りやってくれたらいいと、みんなから言われています」と落ち着いてプレーした。

 この日は元ヤクルト選手で現在はチーム付広報をしている父博文さん(45)が球宴期間休みを利用しスタンドで応援した。「たくましくなってきたかな。大会前に『今までやってきたことを一生懸命、1日でも長く自信を持ってやりなさい』とラインしました」と笑顔。試合後は握手を交わしていた。

 沢村史郎監督(51)は「度会中心の選手ミーティングをしていく中で落ち着いてやっている」と評価した。それでも会見の最後は「ご迷惑をおかけしまして申し訳ありません」と頭を下げていた。

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