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2017/07/09(日) 16:52:42.18ID:CAP_USER9青木崇 | Basketball Writer
7/9(日) 9:07
延長で貴重な3Pを決めるなど、17点とだいい活躍した三上 (C)FIBA.com
韓国との激戦を制してから迎えたエジプト戦は、昨年のアジア選手権決勝の経験が生きた。その経験とは、イランと決勝を戦ったときにブブゼラや太鼓の音が常に鳴り響き、コミュニケーションで苦労する完全なアウェイだったこと。カイロ・インドア・スタジアムのホール2は、昨年のテヘランで体感した環境と非常に似ていたが、U19代表は試合の大半を落ち着いてプレイしていた。キャプテンを務める三上侑希は、次のように表現する。
「イランも同じようなアウェイで、声も聞こえないくらいだったんです」
西田優大の3Pシュートや増田啓介の速攻など、試合の入り方自体は決して悪くなかった。しかし、ショット・ブロッカーのアーメド・アボレラ・ムールシ・カラフがインサイドにいるエジプトに対し、日本のオフェンスは徐々にアウトサイドばかりになっていく。2Q中盤でカラフにあっさりフィニッシュされ、18対27とこの試合最大のリードを奪われた時間帯は、八村塁がオフェンスで仕掛けるシーンも非常に少なかった。日本にとって救いだったのは、非常に長かったシュートティング・スランプから三上が脱出したこと。「すごくうれしかった」とトーステン・ロイブルコーチが振り返ったように、5分5秒のタイムアウト後に右ウイングから西田のアシストで3Pを決めると、3分33秒にはファウルをもらい、ボールがリムに当たらないという正確なフリースローを3本成功。八村が2点に限定されながらも、前半を5点差で終了できたことは、日本からすれば上出来と言ってよかった。
「前半塁が4本しか(シュートを)打ってなかったから、もっとボールを回して塁を使うように言われたので、後半はそれを意識してやりました」と三上が話すように、後半最初のオフェンスで八村は、重冨との2対2からレイアップでフィニッシュ。三上もジャンパー、ピック&ロールのスウィッチで作られたミスマッチを突き、ドライブとフェイクを駆使してのレイアップを決めるなど、日本はオフェンスのリズムが徐々につかんでいく。ベンチ陣にもいいプレイが見られるようになり、水野幹太のドライブ&キックアウトをもらった杉本天昇が、左コーナーから3Pを決めて42対41とついに逆転。水野は残り24秒にも八村の3Pシュートをアシストした結果、日本の3点リードで3Qを終えた。
八村を休ませた4Q序盤、日本は杉本が3Pプレイとなるフローターを決めたものの、エジプトにドライブと速攻でフィニッシュされるなど、9-3のランで50対53と逆転されてしまう。しかし、この日のロイブルコーチはタイムアウトが早く、8分24秒に後半1回目を取った直後のオフェンスで、八村が短い距離ながら難しい体勢でのショットを成功。これで落ち着きを取り戻した日本は、増田の速攻や西田の3Pシュートなど、9-2のチャージで再逆転すると、残り30.6秒で64対60とリードし、勝利に近づいたかと思われた。
ところが、ここまで22本中19本決まっていたフリースローは、アウェイの雰囲気に飲まれたのか、2点差とされた直後の残り18.2秒で西田が2本とも外してしまう。エジプトはその直後、モハメド・ラフマンがドライブからフィニッシュして64対64の同点。日本が2度あった決勝のシュートを決めるチャンスを逃したため、試合はまさかの展開で延長に突入してしまう。嫌な形で追いつかれたといえ、延長開始前に増田が福岡大附大濠高の後輩である西田に笑顔で話しかけたシーンを見たとき、日本のメンタルは大丈夫だと確信した。
(以下ソース)
https://news.yahoo.co.jp/byline/takashiaoki/20170709-00073084/