TVの情報番組がネットの嘘を信じて報じてしまうのはなぜ? 関係者「ネットのデマが精巧になったから」
2017.07.01 08:00 | トカナ
http://dailynewsonline.jp/article/1329752/

 少し前、フジテレビ系列で放送されている『ワイドナショー』と『ノンストップ!』が誤った情報を放送したとして相次いで謝罪をする事態となった。今回はそれぞれの番組のリサーチャーがネットを信用しすぎてしまったために起こったといわれています」(同)

『ワイドナショー』ではネットユーザーが創作した宮崎駿監督の引退発言を本物として紹介して謝罪。『ノンストップ』では過去に発売されたガリガリ君の味を紹介した際に、誰かが創作してネット上にアップした偽の画像をこちらも本物の商品として紹介し、謝罪するに至っている。

 同じ週に同じ局で、なおかつ同じような原因による今回の失態には批判の声も多いが、なぜこんなことが起こったのか。番組制作の実情をスタッフに聞いた。

「基本的に番組において紹介する内容はそれぞれの番組を担当するリサーチャーが精査します。彼らは番組内の全ての情報の裏をとり、間違いがないかチェックする役目を担っているんです。ですが、このリサーチャーが確認作業をネットで済ませて楽をしている結果、今回のようなミスが出てしまったといわれているんです」

 ネットを使って楽をしているとは、どういうことか。

「以前でしたら番組作りを行う際は、当事者への電話確認が当たり前でした。今回の件で言えばスタジオジブリや赤城乳業への電話確認が必須となります。もしくは宮崎駿さんの件であれば過去の映像や新聞記事を総チェックして、発言した事実があったかどうか、ひとつずつ裏付けをとらなければなりません。しかし、今回はネット上で画像や記述を見つけて、それを安易に信用してしまったんです。『ネットに載っていたから大丈夫』と思ってしまったんでしょうね」(同)