公式戦29連勝という新記録を打ち立てた藤井聡太四段(14)。フィーバーは収まる気配がないが、その人気に芸能界が興味津々だ。

 すでに日本将棋連盟にCMのオファーが殺到しているほか、女優の米倉涼子や上戸彩らが所属する大手「オスカープロ」など、いくつかの芸能事務所が関心を示しているという。

 芸能評論家の肥留間正明氏がこう言う。

「藤井四段には何といっても、信頼と実力があり、ウソがない。控えめで多くの報道陣にも動じないところも魅力。CMで使いたい企業が殺到するのも納得です。大手芸能事務所の中には、スポーツ選手や文化人のマネジメントを手掛けているところも多い。

今回、藤井四段の地元や日本将棋連盟などへの取材が過熱している。まだ中学生の藤井四段を守るという点と、取材の窓口を作るという点で、事務所と契約する選択肢もありだと思います。テレビ出演の依頼も殺到しているようですが、バラエティー番組などには出ないほうがいい。タレント司会者らにイジられるだけです」

 “藤井フィーバー”はほかの棋士にも飛び火している。藤井四段がプロで初めて対決した加藤一二三九段は今月20日の対局に敗れ、現役引退となったのだが、その後もテレビに引っ張りだこだ。ほかにも、佐藤紳哉七段の“かつらパフォーマンス”が注目されたりと、今の将棋界は話題に事欠かない。

「棋士は頭脳明晰で体力もある人が多い。個々のキャラクターも確立されています。解説を聞いていても、ユーモアがあって、わかりやすい。今、対局を中継しているのはネットTVが中心ですが、今後は地上波で中継するところが出てくるかもしれません。

クイズ番組なども東大生など高学歴な学生を使ったものが多いですが、棋士らが出演するケースも出てくるでしょう。そうなると、タレントの出番はありませんよ」(前出の肥留間氏)

 藤井四段の登場で、棋士というブランドが再評価されているようだ。

日刊ゲンダイ 6/30(金) 9:26配信 
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