マイナビオールスターゲーム2017の選手間投票の結果が29日に発表され、
既にファン投票で出場が決まった23選手に加え、8選手が新たに選出された。
楽天からは右肘痛で登録抹消中の茂木栄五郎内野手(23)が選出されたが、
梨田昌孝監督(63)は球宴出場辞退に関する規定に言及。辞退すれば後半戦
10試合の出場登録停止となるルールに、疑問を投げかけた。

 12球団最年長監督が、毅然と意見を口にした。
「使いたくても使えないから抹消している。辞退して(後半戦開幕から)
10試合を棒に振るというルールは疑問。来年あたりにはルールを改正して
いかないといけないと思います」

 現行ルールは、後半戦への調整を目的とした辞退を防ぐためのものだが、
今回の茂木の場合、事情は違う。茂木は右肘痛で6月19日に出場選手登録を抹消。
「右上腕骨滑車肘頭骨挫傷」と診断された。現在はリハビリ中で通常の練習も
できていない状況。何とか後半戦からの復帰を目指しているが、後半戦開幕から
10試合出場できないことを回避するためには球宴に強行出場しなければならない。

 しかし、大事な戦力だけに慎重にならざるを得ない。再検査の報告を受けた
梨田監督は「炎症は治まっているが、メドがいつになるか。早めに復帰してくれればうれしいが、
無理して長引いても困るし」と強行出場させることに躊躇(ちゅうちょ)
しているのが本音だ。

 茂木はこの日「選手の皆さんから選んで頂き、大変光栄に思います。
初めてのオールスターですので、オールスター独特の雰囲気を味わえたらなと思います」と
コメント。プロ野球選手である以上、球宴は夢の舞台だ。梨田監督も、それは
十分に分かっている。だが、何とも悩ましい。

デイリースポーツ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170630-00000016-dal-base